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「最近まぶたがたるんできた…」
「鏡を見るたびに目元の年齢を感じる…」
そんなお悩み、ありませんか?
40代以降、多くの女性が実感する“目元のたるみ”。特に上まぶたは皮膚が非常に薄く、紫外線や乾燥などの影響を受けやすいため、老化サインが最も早く出やすい部位です。
今回ご紹介するのは、そんな目元の加齢変化に注目してまとめられた最新の臨床研究レビュー(2021年)からわかった、注目成分「アスタキサンチン」の可能性です。
アスタキサンチンとは?
アスタキサンチンは、エビ・カニ・サケなどの赤い色素成分でもある「カロテノイド」の一種。特に、ヘマトコッカス藻(Haematococcus pluvialis)に多く含まれています。
その最大の特徴は、非常に強力な抗酸化作用。
なんとビタミンEの1000倍とも言われるほどの活性酸素除去能力を持ち、体内の“サビ”を抑える働きがあるといわれています。
アスタキサンチンは肌にどう効くの?
今回のレビュー論文では、11本のヒト試験を厳選し、アスタキサンチンの肌への影響を次の3つの観点で評価しました:
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保湿力の改善(乾燥対策)
- 飲用アスタキサンチンは、肌の水分量を有意に改善(p = 0.03)
- 特に冬場や空調の乾燥が気になる季節に、肌の内側からうるおいを支えます
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肌のハリ・弾力アップ(たるみ対策)
- 肌の弾力を表す指標で有意な改善が確認されました(p = 0.009)
- 紫外線や加齢で低下したコラーゲン・エラスチンの働きをサポート
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シワの深さは「わずかに改善傾向」
- シワの深さに関しては、有意差は出なかった(p = 0.11)が、短期的には「ハリ感の改善」が先行して感じやすい結果に
まぶたのたるみに期待できる理由
加齢や紫外線の影響で、まぶたの「たるみ」や「下がり」は、以下のようなプロセスで進行します:
- 表皮のバリア機能が低下し、乾燥しやすくなる
- 真皮層のコラーゲン・エラスチンが減少し、ハリがなくなる
- 眼輪筋や脂肪を支える組織がゆるみ、下垂やくぼみが目立つ
アスタキサンチンはこの一連の流れに対し、抗酸化作用・抗炎症作用・コラーゲン再生の促進という3方向からアプローチできる成分として期待されています。
飲む?塗る?効果的な取り入れ方
レビュー論文によると、以下のような方法での摂取が有効でした。
- 一般的な目安:4〜6mg/日を8〜12週間継続摂取
- カプセルやドリンクで手軽に取り入れられます
- 肌全体の保湿・弾力改善を目的とするならおすすめ
- アスタキサンチンクリームを目元に塗布
- 保湿との相乗効果で、乾燥による小ジワをケア
- 肌の浅い層にアプローチしやすく、即効性を実感しやすい
が最も効果的
40代からの目元ケアにこそ、アスタキサンチン
目元のエイジングサインは、加齢による肌の変化だけではありません。
実は紫外線・乾燥・酸化ストレスなどの外的要因も大きく影響しています。
特に40代以降は、女性ホルモンの低下に伴い、肌の水分保持能力や再生力がぐっと落ちてしまうため、「肌にいいこと、何か始めたい」と思ったときに、アスタキサンチンはぴったりの選択肢です。
注意点と選び方のポイント
アスタキサンチンを取り入れる際には、以下の点に注意しましょう。
- 継続摂取がポイント(最低8週間は続ける)
- 吸収率を高めるには「食後」の摂取がおすすめ
- 「ヘマトコッカス藻由来」の表示を確認する
- サプリの場合は「ビタミンE」や「コエンザイムQ10」などの成分配合も◎
- 外用クリームは刺激の少ない処方を選ぶ(目元用がおすすめ)
まぶたのたるみが気になる方へ:クリニックでのご相談もおすすめです
「セルフケアに限界を感じる」
「上まぶたが下がってきて視界が狭く感じる…」
そんな方には、眼形成を専門とする医師による診察・治療を受けていただくことをおすすめします。
かつむらアイプラストクリニックでは、
- 上まぶたのたるみ診断
- 必要に応じた手術のご提案
など、美容と機能の両面から目元のお悩みに寄り添ったご提案を行っています。
まとめ
- アスタキサンチンは、強力な抗酸化力で肌のうるおい・弾力を改善
- まぶたのたるみにも、内側から支える新たな選択肢に
- 飲む+塗るの併用が、より効果的なエイジングケアにつながる
- 40代以降の目元の変化には、セルフケア+専門医の視点を
「まだ手術は考えていないけど、何か始めたい」
「自然にハリを取り戻せたら嬉しい」
そんなお悩みがあれば、アスタキサンチンもご検討していただいてもよいかもしれません。
※本記事は以下の論文に基づき構成しています:
Zhou et al. (2021), “Systematic Review and Meta-Analysis on the Effects of Astaxanthin on Human Skin Ageing”, Nutrients 13(9):2917