施術方法は大きく分けると2通り、レーザーと手術があります。
レーザー
世の中に現存している「たるみ」を改善させる機器は、以下の原理になっています。
a.肌に細かい穴を開け、傷が治る過程で皮膚が収縮したるみが改善する。
b.肌の中に熱を入れることで組織を収縮させ、かつ真皮のコラーゲンを増やし、肌の張りを出す。
当院で施術しているのはFOTONA社のSP Dynamis PROという機器で、b.の原理で治療します。また、専用のコンタクトレンズを装着し、しっかりまぶたに照射しております。
手術
上まぶたのたるみをとる手術はいくつかあり、大きく以下の4つに分けることができます。
a.埋没法
皮膚を切開しないでまぶたの中に糸を入れて二重を高い位置に作成し、かぶさってくる皮膚を少なくすることにより見た目のたるみを少なくします。
上まぶたのたるみを解消したいと思って一部の美容クリニックに行くと、眉下切開と共に必ずお勧めされます。
しかし、埋没法は固定力が非常に弱く、徐々に浅くなり、多くの方は取れます。
しかも、よくわからないスジは残りますし、その後、切開法や眼瞼下垂手術など、他のまぶたの手術を行うときに、シワが出やすくなります。
「当院が埋没法での二重整形を絶対に行わない4つの理由」でも書いておりますが、埋没法は行わないことをお勧めします。
b.切開法(瞼縁皮膚切除)
皮膚を切開した上で二重を高い位置に作成することで皮膚のかぶさりを少なくし、たるみを解消する術式です。
たるみが少ない場合は皮膚を切除する必要はありませんし、逆にたるみが多い場合は皮膚を切除した方がすっきりします。
c.眼瞼下垂手術

上まぶたの皮膚のみでなくまぶたを上げる筋肉(挙筋腱膜とミュラー筋)もゆるんでいる場合は、眼瞼下垂の手術も同時に行うことできれいなまぶたを作ります。
眼瞼下垂の手術と一口に言っても、多くの術式があります。
その中でも当院は、挙筋前転術もしくは挙筋短縮術を用い、現在流行している「切らない眼瞼下垂手術」や「ミュラー筋タッキング」は行っておりません。
私がなぜ「切らない眼瞼下垂手術」や「ミュラー筋タッキング」を行わないのかは、以下を参照ください。
d.眉下切開(眉毛下皮膚切除)

まぶたの皮膚は、眉毛に近いほど厚くまつげに近くなるほど薄くなります。

そのため、もともとまぶたの厚い方がb.切開法(瞼縁皮膚切除)やc.眼瞼下垂手術を行うと、まぶたの厚みが強調されてしまう場合があります。

そのため、もともと皮膚が厚い方は、眉毛の下から余った皮膚を切除する、いわゆる眉下切開(眉毛下皮膚切除)が向いています。