
年齢を重ねるとともに、「肌のハリがなくなってきた」「たるみが目立つようになった」と感じることはありませんか?
これは、肌の弾力を支えるエラスチンとコラーゲンの減少が原因です。
しかし、最新の研究によると、「ポリフェノール」がエラスチンやコラーゲンの生成を促進し、肌のたるみを改善する可能性があることが分かってきました。
今回は、ポリフェノールの肌への影響や、たるみを防ぐ方法について解説します。
1. 肌のたるみの原因とは?
肌のたるみの最大の原因は、エラスチンとコラーゲンの減少です。
特に以下の要因が影響を与えます。
エラスチン・
コラーゲンの減少
- エラスチンは肌の弾力を維持するタンパク質で、一度壊れるとほとんど再生されません。
- コラーゲンは肌を支える役割があり、加齢とともに分解が進みます。
- 紫外線はフリーラジカルを発生させ、エラスチンやコラーゲンを破壊します。
- その結果、肌のハリが失われ、たるみやシワができやすくなります。
- 紫外線やストレスにより発生する活性酸素(フリーラジカル)が肌を老化させます。
- 活性酸素は皮膚の弾力を低下させ、たるみの原因になります。
2. ポリフェノールが肌のハリを改善する理由
最新の研究では、ポリフェノールがエラスチン・コラーゲンの生成を促進し、肌のたるみを改善する可能性が示されています。
ポリフェノールとは、植物に含まれる抗酸化物質で、赤ワイン、緑茶、ブルーベリーなどに多く含まれています。
研究では、以下の2つのポリフェノールが注目されています。
カテキンガレート
(EGCG)
- 緑茶に含まれるカテキンの一種で、抗酸化作用が強い
- エラスチンとコラーゲンの分解を抑制し、肌のハリを保つ
- 紫外線によるダメージを防ぎ、シワの形成を抑える
グルコース
(PGG)
- ザクロなどに含まれるポリフェノールの一種
- エラスチンを安定化させ、肌の弾力を回復
- コラーゲンの生成を促進し、たるみを防ぐ
研究では、これらのポリフェノールをヒト皮膚線維芽細胞(HDF)に適用すると、エラスチンの生成が30~45倍増加したことが確認されました。
3. ポリフェノールがエラスチンとコラーゲンを増やすメカニズム
研究では、ポリフェノールが以下のように作用することが分かっています。
-
エラスチンの増加
- ポリフェノールはエラスチンの前駆体(トロポエラスチン)の産生を促進
- 細胞外マトリックス(ECM)にエラスチンを沈着させ、肌の弾力を回復
-
コラーゲンの増加
- ポリフェノールはコラーゲンと結合し、架橋を促進
- 紫外線ダメージを防ぎ、コラーゲンの分解を抑制
-
酸化ストレスの抑制
- フリーラジカルの発生を抑え、肌細胞を守る
- 紫外線による肌のダメージを軽減し、老化を遅らせる
特に、ポリフェノールと短時間の紫外線(UVA)照射を組み合わせると、エラスチン・コラーゲンの生成がさらに促進されることが分かっています。
4. たるみを防ぐためにできること
ポリフェノールを活用することで、肌のハリを維持しやすくなります。
以下の方法を取り入れて、たるみを防ぎましょう!
-
ポリフェノールを含む食品を積極的に摂る
- 緑茶(EGCG)
→ 強力な抗酸化作用 - 赤ワイン(レスベラトロール)
→ コラーゲン生成をサポート - ブルーベリー・ザクロ(PGG)
→ エラスチンを安定化
- 緑茶(EGCG)
-
ポリフェノール配合のスキンケアを取り入れる
- ポリフェノール配合の美容液やクリームを使用する
- 紫外線ダメージを防ぐ日焼け止めを併用する
-
生活習慣を見直す
- 紫外線対策を徹底(SPF30以上の日焼け止めを使用)
- バランスの良い食事で肌の栄養を補う
- 適度な運動で血流を改善し、肌のターンオーバーを促進
5. まとめ
- 肌のたるみはエラスチン・コラーゲンの減少が主な原因
- ポリフェノールはエラスチン・コラーゲンの生成を促進し、たるみを防ぐ
- 特に「EGCG(緑茶)」と「PGG(ザクロ)」が有効
- ポリフェノールを含む食品・スキンケア・生活習慣の改善がたるみ予防に役立つ
いかがでしたでしょうか。
ポリフェノールを上手に摂取し、たるみを予防しましょう。
しかし、いかに予防していても徐々にたるみが進行し、手術をした方がよいこともあります。
かつむらアイプラストクリニックでは、約年1800件のまぶたのたるみに対する手術と向き合っています。
「まぶたのたるみを改善したい」 という方は、ぜひ一度ご相談ください!
参考文献
Aniqa Chowdhury et al: Polyphenol treatments increase elastin and collagen deposition by human dermal fibroblasts; Implications to improve skin health. J Dermatol Sci. 2021 May;102(2):94-100.