40代以降のクマ取り — 20代の手術とは「手術の考え方」が違います|【専門サイト】かつむらアイプラストクリニック|さいたま市浦和区の眼科

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40代以降のクマ取り — 20代の手術とは「手術の考え方」が違います

40代以降のクマ取り — 20代の手術とは「手術の考え方」が違います|【専門サイト】かつむらアイプラストクリニック|さいたま市浦和区の眼科

かつむらアイプラストクリニック 院長 勝村宇博

「若い頃は気にならなかったのに、最近急に目の下のクマが目立つようになった」
「テレビ電話で自分の顔を見て、疲れた印象にショックを受けた」

40歳を超えたあたりから、こうしたお悩みで来院される方が増えてきます。

SNSで「クマ取り」と検索すると、20代・30代の方の体験談や「切らないクマ取り」の情報がたくさん出てきます。

しかし、40代以降の方がそれらの情報をそのまま当てはめてしまうと、期待した結果が得られない可能性があります。
なぜなら、40代以降のクマは、20〜30代とは原因の深さが違うからです。

今回は、40代以降の方に向けて、「なぜ若い方と同じ治療では不十分なのか」「どのような手術が適しているのか」をお話しします。

40代以降のクマは、20〜30代と何が違うのですか?

黒クマ

一言で言うと、変化が「3つ同時に起きている」ということです。

目の下のたるみの原因については別記事で詳しく解説していますが、簡単におさらいします。

目の下のクマ(たるみ)には3つの原因があります。

①皮膚・靭帯のゆるみ、②眼窩脂肪の前方への突出、③土台となる骨の萎縮です。

20〜30代の方の場合は、②脂肪の突出が主な原因であることが多く、①と③はまだ軽微です。
だから「切らないクマ取り(脱脂)」で脂肪を取るだけでも改善が見込めます。

しかし、40代以降になると話が変わります。

CTを用いた研究では、加齢に伴い眼窩下縁や上顎骨が後退し、脂肪が前方に移動することが確認されています。¹⁾

つまり、40代以降では3つの原因すべてが同時に進行しているのです。

伸びきった輪ゴムを想像してください。

中身(脂肪)だけ取り出しても、ゴム(皮膚)はたるんだままですし、ゴムを支えていた棒(骨)が細くなっていれば凹みも残ります。

だから40代以降は、3つの原因すべてにアプローチできる手術が必要になるのです。

なぜ「切らないクマ取り」では改善しにくいのですか?

切らないクマ取り手術(脱脂)

「切らないクマ取り」のメリット・デメリットは別記事で詳しくお伝えしていますが、40代以降の方に特に知っていただきたいことがあります。

「切らないクマ取り」は、まぶたの裏から脂肪を取り出す手術です。

この手術で改善できるのは、3つの原因のうち②脂肪の突出だけです。

40代以降の方は①皮膚のゆるみと③骨の萎縮が同時に進んでいるため、脂肪だけ取ると、

  • たるんだ皮膚がそのまま残り、新たなシワが増える。
  • 骨がへこんだ部分はそのまま残り、クマ(影)が消えない。
  • 脂肪を取りすぎると目の下がくぼんで、かえって老けた印象になる。

実際、当院にも「他院で切らないクマ取りを受けたけど改善しなかった」「かえって凹んでしまった」と修正目的で来院される40代以降の方が増えています。

「切らないクマ取り」が悪い手術というわけではありません。

20〜30代の方で、皮膚のゆるみや骨の萎縮がまだ軽い方には良い方法です。

しかし40代以降の方が受ける場合は、その手術で自分の原因すべてに対応できるのかをよく確認していただきたいのです。

40代以降に適した手術は何ですか?

皮膚を切るクマ取り手術(表ハムラ)

結論から言いますと、表ハムラ法(経皮アプローチによる下眼瞼形成術)をおすすめしています。

表ハムラ法は、まつ毛の下の皮膚を切開し、眼窩脂肪を骨のへこんだ部分に移動させる術式です。

なぜ40代以降に表ハムラが適しているかというと、3つの原因すべてに同時対応できる唯一の術式だからです。

  1. 皮膚のゆるみ → 余剰な皮膚を切除して改善
  2. 脂肪の突出 → 脂肪を移動して膨らみを解消
  3. 骨の萎縮 → 移動した脂肪で凹みを補填

Hamraの報告では、眼窩隔膜のリセットにより若々しいeyelid-cheek complex(まぶた-ほほの連続した輪郭)を再建できるとされています。²⁾

また、経結膜アプローチ(裏ハムラ)による脂肪移動でも85%以上でtear trough deformityが改善したという報告がありますが、³⁾ これは比較的若い患者層(平均年齢30〜40代前半)での研究です。

皮膚のゆるみが明らかな40代以降の場合は、皮膚を切開して処理できる表ハムラの方が、良い結果を出せることが少なくないと私は考えています。

「皮膚を切る」ことへの不安に対して

「皮膚を切るのが怖い」「傷跡が残るのが心配」とおっしゃる方は多いです。
正直に申し上げると、まつげの下に切開線は残ります。

しかし、私が常々お伝えしているのは、傷跡を目立たせないために大事なのは「切らない」ことではなく、「きれいに縫う」ことだということです。

顕微鏡下で丁寧に縫合すれば、傷跡は時間とともに目立たなくなることが少なくありません。

「傷跡が怖いから」という理由で、3つの原因のうち1つしか治せない手術を選ぶのは、長期的に見てもったいないと私は考えています。

40代以降の表ハムラで「外反」は起きませんか?

外反予防

40代以降の方は皮膚や靭帯のゆるみが進んでいるため、若い方よりも外反(下まぶたが外側にめくれてしまう状態)のリスクが高まります。

外反を含む合併症については別記事でも解説していますが、ここでは40代以降に特有のポイントをお話しします。

なぜ40代以降で外反リスクが上がるかというと、下まぶたを支える靭帯(lateral canthal tendon)がゆるんでいるためです。

皮膚を切除した上にこの支えがゆるんでいると、まぶたが下に引っ張られやすくなります。

だからこそ、40代以降の表ハムラでは外反予防のための追加手技が極めて重要になります。

当院では、以下の3つの手技を組み合わせて外反を予防しています。

canthopexy
(外眼角固定術)
下まぶたの外側の支えを補強し、まぶたが下がるのを防ぎます。canthopexyの予防的な併用は、術後の外反リスクを大幅に低減させることが報告されています。⁴⁾
眼輪筋弁
まぶたの筋肉を利用して組織をサポートし、構造的な強度を増します。
ミッドフェイスリフト
(必要に応じて)
頬の組織を引き上げ、下まぶたにかかる下方への牽引力を軽減します。

これらをすべて顕微鏡下で精密に行うことで、40代以降の表ハムラでも外反リスクを最小限に抑えています。

40代以降の手術を受ける際は、「外反予防のためにどのような手技を併用しているか」を医師に確認されることをお勧めします。

ほほ骨の凹みが強い場合はどうしますか?

脂肪注入

40代以降、特に50代・60代の方では、骨の萎縮によるほほのへこみが顕著になっている場合があります。

この場合、表ハムラ法で移動させた脂肪だけでは凹みを十分に補填できないことがあります。

そのような方には、表ハムラに加えて脂肪注入を同時に行っています。

おなかや鼡径部から脂肪を少量採取し、へこんだ部分に注入します。
注入した脂肪の約半分は定着する(術後7カ月で49%が生着⁵⁾)ため、ヒアルロン酸より持続性があります。

ヒアルロン酸と脂肪注入の違いについては別記事で詳しく解説しています。

当院の方針としては、骨の萎縮が軽度なら表ハムラ単独、萎縮が強い場合は表ハムラ+脂肪注入をおすすめしています。

40代以降で手術を受ける際に知っておきたいこと

40代以降の目の下のたるみ手術の術後経過ガイド

ダウンタイムは長めに考えてください

40代以降は組織の回復に時間がかかる傾向があります。
表ハムラの場合、腫れは術後48時間がピークで、その後徐々に引いていきますが、完全に落ち着くまで数週間〜2カ月程度とお考えください。

腫れを最小限に抑えるポイントは、術後48時間以内はとにかく冷やすことに尽きます。(脂肪注入をした場合は、変形を防ぐため冷やせない場合もあります。)

「完成形」は術後6カ月

表ハムラに限らず、まぶたの手術の最終的な結果は術後6カ月で見えてきます。

1カ月時点で「まだ腫れている」「左右差がある」と心配される方も多いですが、焦らず経過を見ることが大切です。

当院では、術後の経過を私がすべて責任を持ってフォローしています。

「自然な仕上がり」について

「自然に見えるようにしてほしい」というご要望は非常に多くいただきます。

正直にお答えすると、手術で元々の骨格を変えられるわけではないため、100%ご希望どおりの見栄えにならないこともあります。

「自然」という感覚は主観的なものですから、術前のカウンセリングで「手術で何ができて、何ができないか」をしっかりすり合わせることが大事です。

同じ方向を向いて一緒に手術に臨みましょう。

40代以降のクリニック選びで確認すべき3つのポイント

40代以降の目の下のたるみ手術 クリニック選びの3つの重要ポイント

40代以降の方が手術を受ける際には、以下の点を確認されることを強くお勧めします。

  1. ハムラ法の経験が豊富かどうか
    良い手術結果を出すには、どうしても手術の経験値が必要になります。
  2. 外反予防の手技(canthopexy等)を併用しているかどうか
    40代以降は外反リスクが高まるため、予防策を講じているかが重要な判断基準になります。
  3. 顕微鏡下で手術を行っているかどうか
    クマ取り手術はミリ単位の作業です。高倍率(4倍〜10倍)の顕微鏡で手術を行うことで、繊細な血管や神経を確認しながら精密な手術が可能になります。

当院の特徴

シミュレーションをするかつむらアイプラストクリニック院長

当院では年間約1,800件の眼瞼手術を行っており、その中でも40代以降の患者さんの割合が多いのが特徴です。

全例を手術用顕微鏡で行い、濃度を調整したオリジナルの麻酔薬を使用し、院長である私がすべての診察・手術・アフターフォローを担当する完全診療担当制をとっています。

他のクリニックで「脱脂」を勧められたけれど、本当にそれで良いのか迷っている——そうした方の診察・セカンドオピニオンも数多く行っています。

ご興味がありましたら、当院へお問い合わせください。

かつむらアイプラストクリニック 院長 勝村宇博

項目 内容
クリニック名 かつむらアイプラストクリニック
院長 勝村宇博(眼形成外科医)
年間手術件数 約1,800件(眼瞼手術)
手術の特徴 全例顕微鏡下手術・眼科的診察・完全診療担当制
対応施術 レーザー・ヒアルロン酸注入・脂肪注入・脱脂・裏ハムラ・表ハムラ
所在地 埼玉県さいたま市浦和区(JR浦和駅西口 徒歩4分)
公式サイト https://eye-plast.clinic

参考文献

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