まぶたのくぼみ(目のくぼみ)治療|まぶたの専門医による審美手術

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まぶたのくぼみ

まぶたのくぼみ(目のくぼみ)治療|まぶたの専門医による審美手術

診察風景
  • 公開日:2024.8.16
  • 更新日:2024.10.22

まぶたのくぼみは、見た目の印象に大きく影響を与える問題です。
当院では、まぶたのくぼみについて詳しく解説し、その治療法として「脂肪移植」を採用しています。この方法により、自然で滑らかなまぶたを作り出し、疲れた印象を解消します。まぶたの構造や手術の詳細について知りたい方、まぶたのくぼみにお悩みの方は、ぜひ当院の施術内容をご確認ください。経験豊富な医師が丁寧に対応し、理想の目元を実現するお手伝いをいたします。

当記事は院長 勝村宇博の監修のもと執筆されています。

まぶたのくぼみとは

まぶたのくぼみとは

まぶたの解剖は、以下のようになっています。

  1. 皮膚
  2. まぶたを閉じる際に使用する、バウムクーヘン状の筋肉「眼輪筋(がんりんきん)」
  3. まぶたのふちにある、硬い板のような構造物である「瞼板(けんばん)」
  4. まぶたを開ける際に使用する筋肉「挙筋腱膜+ミュラー筋」
  5. 挙筋腱膜とつながり、眼窩脂肪が前に出てこないよう抑える役割をしている「眼窩隔膜(がんかかくまく)」
  6. 眼窩隔膜と挙筋腱膜の間に収まる「眼窩脂肪(がんかしぼう)」
  7. 眼輪筋の裏にはり付いている脂肪「ROOF(ルーフ)」

健康な瞼

⑥眼窩脂肪(がんかしぼう)は、眼球を取り囲みクッションとして眼球を守る役割がありますが、同時に皮膚を内側から外側へ押してくれているため、脂肪により(良い意味で)皮膚が二重の上からかぶさり、二重ができています。
空気が入っていると風船が膨らむのと同じイメージでしょうか。
また、⑦ROOF(ルーフ)もまぶたに厚みを出してくれるため、皮膚がかぶさってきてうまく二重がつくられる手助けをしてくれています。

上まぶたのくぼみ(Sunken Eye)

一方、加齢や体質、緑内障点眼(プロスタグランジン製剤)などが原因で眼窩脂肪が少ない方がいます。
眼窩脂肪が少ない方はまぶたが落ちくぼんでおり、これをsink(沈む)という意味でSunken Eye(サンケンアイ)といいます。
Sunken Eyeの方は、眼窩脂肪やROOFが少なくくぼみに皮膚がはまり込んでいるため、皮膚が二重の上からかぶさらず、二重が間延びしています。

このような方に通常の眼瞼下垂手術や重瞼(二重)術を行っても、二重の上から皮膚がかぶさらず、術後にきれいな二重ができない、三重になる、などの審美的なリスクがあります。
また、Sunken Eyeの方は、やせた、疲れた印象を持たれることも少なくありません。

こんな方におすすめ

上記で述べた理由により、以下の方にまぶたのくぼみ治療をお勧めしています。

  • まぶたがくぼみ、疲れた印象を持たれてしまう方
  • くぼんでいるせいで、まぶたの手術後にきれいな二重が作られない可能性がある方

施術内容

当院では、まぶたのくぼみ治療に対し「脂肪移植」を行っております。
ここで大事なポイントは、「脂肪注入」ではない、ということです。

「脂肪注入」と「脂肪移植」の違い

下まぶたへの脂肪注入

昨今、「下まぶたのクマ取り」ブームのため、3mmほど小さく開けた穴からおなかや太ももの脂肪を注射器で吸い取り(吸引し)別の部分に脂肪を注入する「脂肪注入」が流行っています。
注入する脂肪は、きれいに注入できるよう半液体状に加工されますが、完全な液体ではなく「半液体状」です。
そのため、均一にまんべんなく注入できないこともあります。
「下まぶたのクマ取り」の場合は注入する部分の皮膚が厚いため、注入部が「デコボコ」することはほとんどありません。

上まぶたへの脂肪注入

一方、上まぶたのくぼみ治療の場合、皮膚や脂肪が薄い部分に注入するため、半液体状の脂肪を入れても均一に注入できず注入部が「デコボコ」する場合があります。

眼瞼下垂手術+脂肪移植

上記を踏まえ、まぶたがデコボコしないよう、当院ではシート状の脂肪を用いる「脂肪移植」を行っています。

シート状にすることで、表面が滑らかなまぶたを作成しやすくなります。
脂肪移植を行う場合、脂肪の重みでまぶたが下がることがありますので、基本的にはまぶたを挙げる筋肉を縫い縮める「眼瞼下垂手術」も併用しております。

挙筋腱膜前転術

その際の術式ですが、当院では術後の結果が長く維持されるよう、挙筋前転術もしくは挙筋短縮術を施行しております。

施術概要

施術時間 約180分
ダウンタイム 1~数カ月
腫れ
(★~★★★)
★★~★★★
傷跡 まぶた表面(長さは皮膚の切除範囲によります)
通院回数 7〜9回程度(初診時も含む。状況により変動あり)
抜糸 術後6~12日
持続性
(★~★★★)
★★★
洗顔 術翌日から
メイク ベースメイクは術後1週間以降、アイメイクは術後3週間以降
シャワー 術翌日から
入浴 術後3日目以降
備考
副作用(リスク) 腫れ、内出血、再発、など

症例一覧

まぶたのくぼみ治療に関する症例は症例紹介ページをご覧ください。

治療の流れ

1

電話予約

電話をかける

オーダーメイドの治療をするには、患者様の状態を事前に把握することは非常に大事なことであるため、当院は、初診の予約は電話のみの受付としております。

診療時間内にお電話ください。

2

初診当日

ご用意いただくもの

全身状態を把握するため、お持ちの方は必ずお薬手帳をご持参ください。
ご本人が気になっている部分はどこか、手術を検討されている部分がどこか、どのように気になっているか、そしてどうなりたいか、文章にしてお持ちいただくのも良いかもしれません。

理想の顔の写真をお持ちいただくのも一つですが、お顔立ちは非常に大きな個人差がありますし、脂肪移植後は移植直後よりも脂肪が減った状態で定着しますので、完成形を完全にコントロールすることが難しい手術です。
理想の顔の写真は、あくまで参考程度と考えておいてください。

3

初診当日の流れ:受付

受付

来院されましたら、受付で手続きを済ませた後は問診票にご記入いただきます。
記入いただきましたら、(持参された場合は)お薬手帳などお持ちの書類を提出ください。その後は、お待ちいただき検査、診察となります。

当院の待ち時間について

当院は時間予約制とさせていただいておりますが、時間通りにお呼びできず、場合によっては1~2時間ほどお待たせしてしまうことがあります。
当院では、診療のクオリティを保つため、私が全ての診察、手術、(電話対応も含めた)アフターフォローを担当する「完全診療担当制」をとっております。
なお、保険診療と自費診療の時間の区分けを行っておりません。

そのため、他の患者様の診察時間が予定よりもずれ込むなどの事情により、診察や手術などが遅れてしまうケースが生じることもあります。
全て私が対応することで手術のクオリティや電話対応も含めたアフターフォローの安心感を優先しているためでもありますので、皆さまご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。

4

初診当日の流れ:検査

検査

当院では、初診時に必ず以下の検査を行っております。

  • 屈折検査
  • 視力検査
  • 眼圧検査
  • 眼底検査
  • 網膜断層検査
  • ドライアイ検査

まぶたは眼球と接しているため、まぶたの手術は(一時的なものが多いものの)眼球への影響が出やすい手術です。
術前の眼球の状態をしっかりとチェックし、異常がないか確認します。
場合によっては視野検査などもおこなうこともあります。

5

初診当日の流れ:診察

カウンセリング

診察室では、まず詳細に「お悩みの内容やどのようになりたいか、など」お話を伺います。
当院では他院の術後修正が少なくありませんが、手術方法や術後の経過に影響が出る場合もありますので、以前に他院で手術を受けている方は必ずお申し出ください。

撮影

また、一眼レフカメラでの撮影を行い、細かな数値を計測します。

検査

そして、細隙灯顕微鏡検査を行い、表面も含めた状態を把握します。

検査結果+シミュレーション

これらの詳細な診察や検査の結果も含めて私からみた患者様のまぶたの状態をお伝えし、治療方法をご提案します。
通常のまぶたの手術では診察時にブジー(細い針金)等でシュミレーションを行いますが、脂肪移植の場合は、以下の理由により術前のシミュレーションを行いません。

  • 術後に上まぶたのくぼみが改善するため、術後の結果をシミュレーションで再現することが非常に困難である。
  • シミュレーションでブジーを使用しても、皮膚が上からかぶさらず、二重を作成することができない。

こういった意味でも、脂肪移植は簡単な手術ではありません。

6

初診当日の流れ:日程予約・採血検査

日程予約

手術を希望される方は、日程を予約いただき当日採血検査を行います(採血検査は、数千円の実費分を別途いただきます。患者様により金額は若干異なります)。

7

直前診察

診察

術前には、もう一度診察にお越しいただきます。
その際には、採血検査結果のお伝えと同時に、もう一度手術に関する説明を行います。
先程も述べましたが、脂肪移植は以下の特徴があり、決して「お手軽な手術」ではありません。

  • 通常のまぶたの手術と比べ、腫れが強めに出る。
  • 移植した脂肪の定着量が予測しづらく、完成形をコントロールしづらい。
  • 脂肪が予想以上に減ると、まぶたに新たなシワができることがある。

当院の診療理念の一つ「曇りのない治療(Honesty)」通り、当院ではしっかりと諸々のリスクもお伝えし、患者様と共に全力で手術と向き合っています。

また同日に、手術前後での生活上の注意点などもお伝えします。

8

手術当日:手術前

受付

次は、いよいよ手術当日となります。
事前にお伝えした時間に、当ビル5階にお越しください。
5階は、診察室とは別の、手術および施術スペースとなっています。

リカバリースペース

受付が終わりましたら、ウェイティングおよびリカバリースペースにご案内します。
リカバリースペースでは、スタッフが血圧測定などの体調確認を行います。
当日体調が思わしくない方は、スタッフにお申し出ください。

血圧測定

体調確認が終わりましたら、ガウンを羽織っていただき手術準備に入ります。
途中でお手洗いの休憩は取りますが、脂肪移植は全部で3時間ほど必要な手術になります。
お手洗いは術前に済ませておいてください。

時間になりましたら、麻酔のクリームをまぶたに塗布し、手術に備えていただきます。

9

手術当日:手術

手術室

頃良いタイミングで手術室に案内いたします。

※見出しをクリックすると詳細をご覧いただけます

・笑気麻酔

笑気麻酔

あお向けになっていただいた後、笑気麻酔を吸入していただきます(苦手な方は事前にお申し出ください)。

笑気麻酔には、リラックス効果や痛みを和らげる効果があります。また、血圧など体への影響がほとんどないため、安心して使用できるのも良いところです。

笑気麻酔を吸入していただいている間に、注射の麻酔を行います。
痛みを和らげる薬剤を混ぜるなど、オリジナルの麻酔を使用し工夫を行っております。

・脂肪採取

脂肪採取

まず初めに、またの付け根(鼠径部)から脂肪を採取します。

切開部を縫合

切開線の長さは約5cmです。最終的には細い線になりますが、下着に隠れます。
所要時間は約1時間です。
脂肪を採取した後は、切開した鼠径部を細かく縫い合わせます。

・お手洗い休憩

この後まぶたの手術に移りますが、まぶたの手術は合計1時間半〜2時間かかります。このタイミングで、念のためお手洗いに行っていただくことにしています。
ここから、まぶたの手術に移ります。

・デザイン

デザイン

手術室では、まずは消毒した後に座った状態でデザインします。
通常の眼瞼下垂のシミュレーションでは、ブジーを当てるだけで術後の二重幅を作成することができます。
しかし、くぼみ目の方は皮膚がかぶさってこないため、術前診察と同様にシミュレーションはできません。
今までのまぶたの手術の経験からベストと思われるラインを引いていきます。

・麻酔

麻酔

しっかりとデザインをした後、注射の麻酔を行います。
痛みを和らげる薬剤を混ぜるなど、オリジナルの麻酔を使用し工夫を行っております。

・手術

手術

麻酔が一通り終わりましたら、手術開始です。
術式にもよりますが、高周波メスや炭酸ガスレーザーなど、最新のデバイスもしっかり使用しつつ、繊細な部分はハサミ(医療用語では剪刀・せんとうと言います)でアプローチします。
また、当院最大の特徴は、全例手術用顕微鏡で手術を行うことです。
肉眼やルーペなどとは解像度が全く違いますので、顕微鏡を使用することで繊細な作業が可能になります。

ルーペによる見え方比較

以下の写真は、倍率の違いによるものの見え方を比較した写真です。顕微鏡で手術する、ということがどういうことか一目瞭然ではないでしょうか。
術中ですが、会話ができます。
痛みなど感じる場合は、手術途中でも口頭で伝えていただければ麻酔を追加します。

10

手術当日:手術後

リカバリースペースにご案内する様子

手術が終わりましたら、手術前に待機したリカバリースペースにお戻りいただきます。
リカバリースペースでは、血圧チェックなどお身体の状態を確認した後に、患部を20分ほど保冷剤で冷やしていただきます(術後即帰宅されたい場合はご相談ください)。
その後お会計、ご帰宅となります。

サングラス

※術後ですが、特別な場合を除き術後は眼帯などを付けていただくことはしておりません。
ご帰宅までの道のりで人目に触れる可能性がある方は、カモフラージュ用のサングラスなどをご用意、持参ください。

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術後のケア

・安静度

術翌日から洗顔、洗髪、シャワー浴は可能ですが、術後48時間以内は体を温めるようなことをすると腫れるため、この間の入浴(湯船に入る)は控えてください。
術後3日目からは、入浴可能です。

・仕事

術後48時間は、腫れを抑えるために安静にしてください。やむを得ない場合は、自宅での作業をお勧めします。
デスクワークなら術後48時間以降は可能ですが術後は腫れますので、人目に触れる場合は職場と相談されることをお勧めします。
体を動かす仕事の場合は抜糸後(術後約1週間)からの再開をお勧めしますが、高重量の物品を扱うのは術後3週間ほど控えてください。

・運動

術後48時間は、腫れを抑えるために安静にしてください。
ウォーキングなどの軽い運動は、術後3日目から可能です。
ランニングや自重トレーニング(腕立て伏せや腹筋、スクワット等)は、術後1週間以降にしてください。
全速力でのダッシュやスポーツジムでの高重量トレーニングは、術後3週間以降での再開をお勧めします。

またの付け根(鼠径部)について
脂肪を採取した鼠径部に関しては、傷口を保護するシールを翌日から貼付していただきます。防水シートも上から貼付していただきますので、シャワー浴は翌日から可能です。

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術後診察

※見出しをクリックすると詳細をご覧いただけます

・術後3日目

術後の腫れの確認で、術後3日目に一度診察させていただきます。

・術後約1週間

術後約1週間前後で来院いただきます。
その際、皮膚を縫っている糸を抜糸します。

・術後約2週間

過矯正のイメージ

腫れがまだ強く残っている時期になりますので、過矯正以外、例えば二重幅など細かな部分の修正に関しては、このタイミングでの修正は絶対にお勧めしません。

修正が必要か否かに関しては、外来にお越しいただいた際に一緒に確認させていただきます。

以降の術後経過に関しては、下記のタイミングで一緒に確認させていただきます。

・術後1~2カ月

時間と共に腫れが落ち着き始めています。術後見づらさや涙、違和感等術後の一時的な症状が出る方もいらっしゃいますが、術後1〜2カ月で症状が改善し元に戻る方が多いです。
傷あとの赤みなどは、まだ目立つ時期です。気になる方はカモフラージュ用のメガネ等を使用してください。

・術後3カ月

腫れの影響がかなり落ち着き。それと共に、二重幅などの細かな部分で気になるポイントが出てくる頃です。
しかし、基本的には、まだ傷は落ち着いておらず、修正手術はしない方が良い時期です。修正を希望される場合は、術後の傷がほとんど落ち着く術後6カ月の診察時に本格的なお話をさせていただきます。
傷あとの赤みは、落ち着いてきているもののまだ残っている時期です。
この頃には、移植した脂肪は大体定着していることが多い印象です。

・術後6カ月

基本的には術後6カ月で術後の完成形になります。
脂肪定着の程度、皮膚のたるみや二重幅、左右差など細かな部分に関して診察時に一緒にしっかりと確認し、修正が必要かどうか一緒にしっかりとチェックしましょう。

「明日の満足より、3年後の美しさ」を実現するために

自費診療が「高価である」と感じている方へ

保険診療と自費診療どちらかしか扱っていなかったり、保険診療と自費診療で手術内容を変えるクリニックもあります。

しかし、当院は違います。

保険診療と自費診療の違いは「患者様の状態が保険適用できるか否か」で、手術内容を保険と自費で変えることはしておりません。

こう書くと、「当院で自費の手術を受けるのが損ではないか?」と考える方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、保険診療と自費診療を扱っているからこそ年間1800件前後の手術と日々向き会うことができています。

そして、それらすべての手術で顕微鏡を使用し日々全力で向き合っているからこそ、質の高い手術ができていると自負しております。

さらに「一般的な美容外科で使用している糸を保険診療で使用し、さらに一段階細い糸を自費診療で使用する」ことで、さらに高いクオリティのまぶたを作っております。

当院で自費手術を受ける事のメリットをご理解いただけますと幸いです。

料金表

片眼 両眼
カウンセリング(初診のみ。手術を受けた場合は手術料金から差し引きます。) 16,500円 16,500円
まぶたのくぼみ治療(脂肪移植) 396,000円 660,000円

※料金はすべて税込みです

よくある質問

手術前に準備することはありますか?

当院でのまぶたの手術は、全例顕微鏡を使用し非常に繊細に行います。
そのため、まつげのエクステ、つけまつげ等は手術に支障をきたす恐れがありますので、手術当日までに外してきてください。

手術中は痛いですか?

まぶたは非常に敏感な部分です。
そのため、他と比べると痛みを感じやすい部分になります。
当院では、笑気麻酔やオリジナルで調整した注射の麻酔を使用し、痛みのコントロールに努めています。

術後は腫れますか?

まぶたの皮膚は体の中で一番薄く、腫れやすい部分です。
そのため、他の部分より術後に腫れます。
腫れを抑える方法は「術後48時間以内はとにかく冷やす」ことに尽きますので、この間は、なるべく自宅で安静にし、冷却してください。

48時間以降は患部を冷やさず温めてください。
腫れは術後48時間がピークで、その後少しずつ落ち着いていきます。

早い方は1〜2週間で腫れがかなり落ち着きますが、長引く方は数カ月腫れが続きます。
腫れが落ち着き、まぶたが完成するまで、しっかりと経過観察をさせていただきます。

仕事はいつから再開できますか?

まぶたの皮膚は体の中で一番薄く、腫れやすい部分です。
そして、腫れが強く出ると、左右差など術後のトラブルが起きやすくなります。

術後48時間は安静にして患部を冷やしてください。
この期間は、自宅でのデスクワーク程度なら可能です。

術後48時間以降ではデスクワーク等は可能ですが、かなり腫れている時期です。
見た目が気になる場合は、色付きの眼鏡などを使用してください。
身体を動かす仕事の場合は、抜糸後の作業をお勧めしております。

その中でも、重いものを持つなど負荷の高い作業をされる場合は、術後約3週間は控えていただくことをお勧めしております。

また、術後1〜2カ月程度メガネの度数が変わり、細かな文字が見づらくなることがありますので、pcでの作業はしづらくなる可能性があります。

運動はいつから再開できますか?

先程も記載しましたが、術後48時間は安静にすることをお勧めしておりますので、運動はなるべく控えてください。

術後48時間以降は腫れのピークは過ぎていますが、術後約1週間での抜糸までは傷がくっついていません。ウォーキング程度の運動に抑えてください。

術後約1週間での抜糸以降は、傷はくっついているもののまだ傷が固まっていません。ランニングや腕立て伏せなどの自重トレーニングであれば、徐々に再開していただいても良い時期です。ただし、スポーツジム等でのハードワークは控えてください。

全速力でのダッシュや高重量を扱う筋力トレーニングは、傷が完全にくっつく術後約3週間以降で再開してください。

術後は自然な見た目になりますか?

手術を希望される患者様のほとんどからこの質問をいただきますが、この質問に関する私の答えは、yesでもありnoでもあります。

まぶたのたるみに対して手術を行っても元々の骨格を変えられるわけでないため、ご希望通りの見た目にならないこともあります。

また、「自然」という表現は、客観的ではなく主観的なものです。患者様にとっては「自然」でも、私にとっては「不自然」なこともあります。

これらのことを踏まえ、なるべく患者様の要望と「手術でできること」を術前カウンセリングでしっかりすり合わせていきます。同じ方向を向いて一緒に手術に臨みましょう。

院長 勝村宇博

記事監修:院長 勝村宇博

当院は、私の専門分野であるまぶた(目もと)の手術や涙(ドライアイ、涙道閉塞)の治療を専門としたクリニックです。
様々な学会に所属し、機能面と審美面両面とも妥協せずに治療を行っております。
また、レーザー治療など新しい治療も取り入れておりますので、審美面も含めお気軽にご相談ください。

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