下まぶたのたるみ取り(たるみ解消・治療)

  • 代表048-711-6090
  • 夜間窓口050-5445-0980
  • WEB予約
  • オンライン診療
ヘッダー画像

下まぶたのたるみ

下まぶたのたるみ取り(たるみ解消・治療)

診察風景
  • 公開日:2024.8.16
  • 更新日:2024.9.5

美容業界では近年、特に「下まぶたのたるみ取り」が注目されています。
大手チェーン美容クリニックが火付け役となり、特に「切らない手術」が流行しています。多くの方が「ダウンタイム(術後の腫れ)が短いなら手術を受けたい」と考え、この手術を選ぶようになりました。しかし、この流行の陰で、様々な問題も生じています。そこで本記事では、「下まぶたのたるみ」とは何か、そしてどのような治療法があるのかについて詳しくご紹介いたします。
患者様にとって最適な選択をするための一助となれば幸いです。

当記事は院長 勝村宇博の監修のもと執筆されています。

下まぶたのたるみとは

切らない「下まぶたのたるみ取り」の流行とその影響

昨今、大手チェーン美容クリニックが火付け役となり、「下まぶたのたるみ取り」はブームとなりました。

特に流行しているのは、いわゆる「切らない手術」です。

患者様側からすると手術を受ける際の最大のハードルは「術後の腫れ」であるため、「ダウンタイム(術後の腫れ)が短いなら手術を受けたい」と考えていた方の心をつかみ、「切らない下まぶたのたるみ手術」は大流行しています。

しかし、その裏側でひずみも生じています。

他院で「切らない手術」を受けたところ「逆さまつげになり、目がゴロゴロするようになった」「たるみがひどくなった」「脂肪を取られすぎてしまった」状態になりセカンドオピニオンや修正目的に当院を受診される方が増えています。

「切らない手術」は良いように聞こえますが、それなりのリスクもあります。

また、「切らない手術」は軽度のたるみの方に向いている手術で、たるみが強い方が「切らない手術」を受けると、新たなシワができてしまう場合もあります。

しかし、若い方のクマに対しては、「切らない手術」は良い方法だと思います。

つまり、大事なことは、「患者様にとって一番良い手術」を医師が勧め、そして患者様も正しい知識を事前に得ることで、より良い医師選びを行うことであると考えております。

それでは、私が「正しい」と思える「下まぶたのたるみ」と治療方法について少し述べたいと思います。

病気の説明

健康なまぶた

健康なまぶた

眼球の周囲には眼球を守るためにクッション材として脂肪が入っており、これを眼窩脂肪といいます。
そして、脂肪は、皮膚やまぶたの中の壁である眼窩隔膜により抑えられ、前に出てこないようになっています。
また、皮膚と骨は靭帯(Orbicularis retaining ligamentなど)でつながっており、眼窩脂肪を抑える手助けをしています。

下まぶたのたるみ

黒クマ

加齢とともに下まぶたに以下の変化が出てきます。

  1. 皮膚や眼窩隔膜、靭帯が緩んでくる
  2. 上記の緩みに伴い眼窩脂肪が前に突出し、目の下がふくらんでくる。
  3. 眼窩脂肪の土台となっている骨が萎縮し、ふくらみの下がへこんでくる。

これらの変化が下まぶたのたるみを引き起こします。
下まぶたのたるみは英語で「baggy eyelid(Bagのように膨れたまぶた)」、日本語で「クマ(黒クマ)」といいます。

また、生まれつき眼窩脂肪が多い場合や、ほほ骨がへこんでいる場合には、10~20歳代でもbaggy eyelid(黒クマ)が目立っていることもあります(この場合は、正確には「たるみ」ではありません)。

こちらの動画で原因と治療法を詳しくご説明しております。ぜひ、ご覧ください。

こんな方におすすめ

この、下まぶたのたるみ治療ですが、以下のような方にお勧めです。

  • 疲れた、不健康な印象に見られる方
  • 隠そうとして化粧が厚めになってしまう方
  • 色素沈着をおこしてしまっている方
  • これらが心理的にストレスになっている方

肌をこする、伸ばすなどの刺激でもたるみは悪化しますので、自己流の治療は控えていただいた方が良いかと思います。

施術内容

黒クマ

先程述べたように、下まぶたのたるみの原因は、以下の3つに分けることができます。

  1. 皮膚や眼窩隔膜、靭帯のゆるみ
  2. 眼窩脂肪の前への突出
  3. 骨の萎縮

治療は、これらの原因に対しアプローチしていきます。

レーザー

皮膚の構成:レーザーの効果

レーザーは、①皮膚や眼窩隔膜、靭帯のゆるみに対するアプローチです。
当院で使用しているSP Dynamis PROは、肌を直接傷つけることなく中に熱を入れて組織をタイトニングする(収縮させる)ことによりたるみの改善を目指す、という特徴を有しています。

SP Dynamis PROの効果

効果を得たい部位ごとにレーザーの波長を変えており、SP Dynamis PRO1台で最大4種類の波長を出すことができます。

1

Smooth Liftin:粘膜面からの照射

粘膜面からの照射

まぶたの裏側の粘膜(結膜)面からの照射により、最深部から強力なリフトアップ効果を実現します。このレーザーの最大のストロングポイントになります。

本来、ホクロ除去など皮膚表面を削る効果があるErb:YAGレーザーですが、この機種は、波長を長くして粘膜面から照射することで、表面へダメージを与えずにエネルギーを最深部へ到達させます。
現存するレーザーでは、粘膜面からの照射が可能なのはこの機種のみです。
レーザーを当てることにより、以下の効果が見込めます。

  • 最深部でのコラーゲンの再構築
  • 眼窩隔膜など、まぶたの張りを維持している組織の引き締め

2

Frac 3:肌の再構築

肌の再構築

短いパルス幅で高いピークパワーのNd:YAGレーザーを照射することで皮膚表面にダメージをほとんど与えずに表皮から真皮まで三次元的にエネルギーを入れ、肌を再構築して入れ替えます。
いわゆる「フラクショナルレーザー」と比べると、肌表面に傷をつけないことが大きな特徴になります。

3

Piano:タイトニング

タイトニング

非常に長い波長のNd:YAGレーザーを照射することで、全体的なタイトニング(引き締め)に使用します。
イメージとしては「じっくり、ゆっくり」の炭火焼のイメージでしょうか?
Frac3と併用することでコラーゲンのさらなる増生を狙うことができます。

4

Superficial:ピーリング

ピーリング

短いパルス幅のErb:YAGレーザーを使用することにより、皮膚表面を薄くピーリングすることで新しい肌へ導きます。

ヒアルロン酸注入

ヒアルロン酸はムコ多糖類の一種で、元々体の中の皮膚や靭帯、目の中の硝子体、関節内に存在する、ゲル状で粘調度や保水力が高い物質です。

医療で使用されるヒアルロン酸は、微生物から作られており、アレルギー反応も非常に起きづらく、また、架橋されていることで生体内に長くとどまるようになっています。

つまり、「体にとっては異物だけど、一定の期間体の中に安全にとどまる」物質です。

アメリカでFDAの認可を受け2004年から下まぶたの治療に使用されており、ヒアルロン酸注入とは、このヒアルロン酸を細い針でまぶたに注入し、下まぶたのたるみの原因3つの中の「③骨の萎縮」を改善させます。

  • 黒クマ
  • ヒアルロン酸注入

ヒアルロン酸注入のメリットは、以下になります。

  • 効果がすぐに出る
  • 施術後の腫れが少ない

デメリットとしては副作用が出る場合があり、以下になります。

  • 内出血(10%)
  • むくみ(15%)
  • 肌の色調の変化(7%)
  • 見栄えの異常(11%)

血管閉塞、皮膚の壊死、失明など重篤なものもありますが、非常にまれであるといえます。*1

また、たるみの原因①皮膚や眼窩隔膜、靭帯のゆるみ ②眼窩脂肪の前への突出は改善しません。

ヒアルロン酸の種類にもよりますが、基本的には徐々に体に吸収されるため、効果は永続的なものではありません。

「へこんでいる部分をまずはお手軽に治してみたい」という方に向いている施術だと思います。

*1 mustak et al. filling the periorbital hollows with hyaluronic acid gel: long-term review of outcomes and complications..j cosmet dermatol. aug;17(4),2018.611-616.

脂肪注入

脂肪注入とは、おなかもしくは股の付け根(鼡径部)に小さな穴を開け、カニューレという細い棒を入れて脂肪を吸い出し、採取した脂肪をまぶたに注入するやり方です。

  • 脂肪採取
  • 脂肪注入

ヒアルロン酸注入と同様、まぶたのボリュームを足すことで「③骨の萎縮」を改善させることができます。

足りない部分を増やすという意味ではヒアルロン酸注入と同じですが、いくつかの違いがあります。
ヒアルロン酸のデメリットは、以下になります。

  • 徐々に体に吸収されるため、効果は最大12~24カ月くらい
  • 皮膚が薄い場所に注入した際に「チンダル現象」という、独特の色味が出る。

これに対し、脂肪注入は、以下の点でヒアルロン酸と相違があります。

  • 半分くらいは定着する(術後7カ月で49%が生着する。*2)
  • チンダル現象が起きない(色味の不自然さがない)

つまり、脂肪注入は、ヒアルロン酸のデメリットを解消した方法であると言えます。
しかし、脂肪注入にも以下のデメリット(合併症)が存在します。

  • 感染
  • 石灰化
  • しこり
  • 外見上の不満足

脂肪塞栓(血管に脂肪がつまり、様々な症状を引き起こす)などもありますが、非常にまれであるといえます。*3

近年、様々な成長因子を添加することで生着率を上げるという方法も出てきていますが、硬結(入れた場所にしこりができる)などの合併症も報告されているため、当院では成長因子は添加せずに施術を行っています。

また、脂肪注入はヒアルロン酸注入と同様、たるみの原因である①皮膚や眼窩隔膜、靭帯のゆるみ ②眼窩脂肪の前への突出は改善しません。

当院では、脂肪注入は「手術を受ける方で、ほほ骨の凹み(骨の萎縮)が強い方」に、手術の際同時に行っており、脂肪を特殊な機器で精製し、さらにフィルターにかけることでまぶたが美しい形になるよう工夫しています。

*2 glasgold m, glasgold r, lam s. autologous fat grafting for midface rejuvenation. clin plast surg. 2015;42:115–121.

*3 a systemic review of autologous fat grafting survival rate and related severe complications.yu nzet al..chin med j (engl). 2015 may 5;128(9):1245-51.

手術

施術の効果を最大限に出したい場合は、手術を選択します。
手術の方法ですが、大きく分けると3つあります。
それは、脱脂、裏ハムラ、表ハムラです。

a.脱脂

文字通り「脂肪を取る」手術で、通常はまぶたの裏からまつげ付近の膨らんだ部分の脂肪を切除します。

  • ゆるんだ眼窩隔膜内にある脂肪を切除し、まつげ付近の突出のみ改善する
  • 骨の萎縮は治療していないため、たるみ(クマ)が治りづらい
脱脂のメリット 脱脂のデメリット
  • 手術が短時間で終わる
  • 術後の腫れが(ハムラ法より)少ない
  • たるんだ皮膚はそのままのため、術後に皮膚のたるみが出やすい
  • 骨の萎縮部はそのままのため、凹みが残りたるみ(クマ)が残りやすい

先程も述べた下まぶたのたるみの原因3つが以下になります。

  1. 皮膚や眼窩隔膜、靭帯のゆるみ
  2. 眼窩脂肪の前への突出
  3. 骨の萎縮

つまり、脱脂をすることで下まぶたのたるみの原因の中の②眼窩脂肪の前への突出を改善させることができますが、①皮膚や眼窩隔膜、靭帯のゆるみ③骨の萎縮を改善させることはできません。

③そのため、骨の萎縮を改善させる目的で、同時に脂肪注入を行う場合があります。

以上より、脱脂は「20~30代前半の皮膚のたるみが少ない方」におすすめしています。

b.下眼瞼形成術 通称「ハムラ法」

眼窩隔膜内の脂肪を、骨の萎縮でへこんだ部分に移動させる術式です。

  • ゆるんだ眼窩隔膜内にある脂肪を引き出し、骨の萎縮で凹んだ部分を補う
  • 脂肪の移動で、まつげ付近の脂肪の突出が改善し、ほほ骨部の凹みが改善される

ハムラ法は、脱脂とは違いまぶたのたるみの原因「③骨の萎縮」を改善させることができるため、たるみ(クマ)が改善しやすい術式です。
そして、ハムラ法は、皮膚を切開するか否かで2つに分けることができます。

ハムラ法のバリエーション

b-ⅰ.下眼瞼形成術(経結膜) 通称「裏ハムラ」:まぶたの裏(結膜)からアプローチし、皮膚を切開しない
b-ⅱ下眼瞼形成術(経皮). 通称「表ハムラ」:まぶたの表(皮膚)からアプローチし、皮膚を切開する

これらには、それぞれメリットとデメリットが存在します。

ハムラ法:術式による比較
経結膜(裏ハムラ)
利点
  • 皮膚を切らない(傷あと無し)
  • 術後の腫れが少なめ
欠点
  • 皮膚のたるみは取れない
  • きめ細かな手術をしづらく、たるみ(クマ)が残る可能性
経皮(表ハムラ)
利点
  • 皮膚のたるみを取れる
  • きめ細かな手術をしやすく、より良い結果が出やすい
欠点
  • 皮膚を切開する(傷あとが残る可能性)
  • 術後の腫れが多め

b-ⅰ.下眼瞼形成術(経結膜) 通称「裏ハムラ」

下眼瞼形成術(経結膜) 通称「裏ハムラ」は、皮膚を切らないため術後の腫れが少なめであるというメリットはあるものの、皮膚を切開しないため、皮膚のたるみが取りづらい術式です。

また、まぶたの裏から行うため手術の際に視野が非常にとりづらく、以下の特徴もあります。

  • きめ細かな手術をしづらく、たるみが残る可能性がある。
  • 手術の際に視野をしっかり取るため非常に強い力で皮膚を引っ張らざるを得ず、皮膚にかなりの負担をかける。

つまり、先ほども述べた下まぶたのたるみの原因は以下の3つですが、この中の①皮膚のゆるみを改善させることはできません(追加で皮膚を取ることがありますが、改善効果は多くはありません)。

  1. 皮膚や眼窩隔膜、靭帯のゆるみ
  2. 眼窩脂肪の前への突出
  3. 骨の萎縮

以上より、裏ハムラは、「30代~40代のたるみが少ない方で、どうしても皮膚に傷を作りたくない、ダウンタイムを少しでも短くしたい」と考えている方にお勧めしています。

なお、③骨の萎縮が非常に強く脂肪の移動のみでは改善が不十分な場合、脂肪注入を同時に行うことはできます。

b-ⅱ.下眼瞼形成術(経皮) 通称「表ハムラ」

術前術後の瞼の写真
症例詳細を見る

下眼瞼形成術(経皮) 通称「表ハムラ」は、皮膚を切開するため腫れが多めに出ることがありますが、手術の際に視野を取りやすく、きめ細かな手術ができるというメリットがあります。

つまり、下まぶたのたるみの原因3つ全てを高いレベルで改善させられることが可能です。

  1. 皮膚や眼窩隔膜、靭帯のゆるみ
  2. 眼窩脂肪の前への突出
  3. 骨の萎縮

また、きれいに縫えば傷あとが目立つことも多くはありません。

そして③骨の萎縮がつよくほほ骨の凹みが強い場合は、もちろん同時に脂肪を注入することも出来ます。
以上より、表ハムラは、「仕上がりをとにかくきれいにしたい方」にお勧めしています

経結膜(裏ハムラ)
利点
  • 皮膚を切らない(傷あと無し)
  • 術後の腫れが少なめ
欠点
  • 皮膚のたるみは取れない
  • きめ細かな手術をしづらく、たるみ(クマ)が残る可能性
経皮(表ハムラ)
利点
  • 皮膚のたるみを取れる
  • きめ細かな手術をしやすく、より良い結果が出やすい
欠点
  • 皮膚を切開する(傷あとが残る可能性)
  • 術後の腫れが多め

施術概要

レーザー

施術時間 10~20分(施術内容によります)
ダウンタイム 施術当日~翌日
腫れ
(★~★★★)
★ (施術翌日に若干の腫れが出る場合があります。)
傷跡 なし
通院回数 1回(効果を得るには、数回施術を受けることをお勧めします)
抜糸 なし
持続性
(★~★★★)
洗顔 制限なし
メイク 制限なし
シャワー 制限なし
入浴 制限なし
備考
副作用(リスク) むくみ、腫れ、角膜障害など。

ヒアルロン酸注入

施術時間 10~20分(施術内容によります)
ダウンタイム ほぼなし(ほほに数日内出血が生じる場合があります)
腫れ
(★~★★★)
★ (施術翌日に若干の腫れが出る場合があります。)
傷跡 なし(針穴のみ)
通院回数 1回
抜糸 なし
持続性
(★~★★★)
★~★★
洗顔 制限なし
メイク 制限なし(施術後、注入部のみ2~3日間避けてください)
シャワー 制限なし
入浴 制限なし
備考
副作用(リスク) むくみ、腫れ、内出血など。

脂肪注入

施術時間 約60分
ダウンタイム 1週間程度
腫れ
(★~★★★)
★~★★
傷跡 なし(針穴のみ) 脂肪採取部には3mm程度の穴を開けます
通院回数 2~3回
抜糸 なし
持続性
(★~★★★)
★★~★★★
洗顔 制限なし
メイク 制限なし(施術後、注入部のみ2~3日間避けてください)
シャワー 術翌日以降
入浴 施術後2日間はシャワー浴のみにしてください
備考
副作用(リスク) むくみ、腫れ、内出血など。

手術

a.脱脂

施術時間 約30分
ダウンタイム 約1週間
腫れ
(★~★★★)
★~★★
傷跡 なし(結膜側を切開)
通院回数 3~4回程度
抜糸 なし
持続性
(★~★★★)
★★~★★★
洗顔 術翌日以降
メイク 術翌日以降
シャワー 術翌日以降
入浴 施術後2日間はシャワー浴のみにしてください
備考
副作用(リスク) むくみ、腫れ、内出血、逆さまつげなど。

b-ⅰ.下眼瞼形成術(経結膜) 通称「裏ハムラ」

施術時間 約90分
ダウンタイム 数週間
腫れ
(★~★★★)
★★
傷跡 なし(結膜側から切開)
通院回数 5~6回程度
抜糸 なし
持続性
(★~★★★)
★★★
洗顔 術翌日以降
メイク 術後3日目以降
シャワー 術翌日以降
入浴 施術後2日間はシャワー浴のみにしてください
備考
副作用(リスク) むくみ、腫れ、内出血、逆さまつげなど。

b-ⅱ.下眼瞼形成術(経皮) 通称「表ハムラ」

施術時間 約150分
ダウンタイム 数週間~2カ月程度
腫れ
(★~★★★)
★★~★★★
傷跡 まつげの下
通院回数 5~6回程度
抜糸 あり(術後約1週間)
持続性
(★~★★★)
★★★
洗顔 術翌日以降
メイク 術後1週間以降(アイメイクは術後3週間以降)
シャワー 術翌日以降
入浴 施術後2日間はシャワー浴のみにしてください
備考
副作用(リスク) むくみ、腫れ、内出血、結膜下出血、眼瞼外反など。

症例一覧

下まぶたのたるみ治療に関する症例は症例紹介ページをご覧ください。

治療の流れ

1

電話予約

電話予約

オーダーメイドの治療をするには、患者様の状態を事前に把握することは非常に大事なことであるため、当院は、初診の予約は電話のみの受付としております。

診療時間内にお電話ください。

2

初診当日

ご用意いただくもの

全身状態を把握するため、お持ちの方は必ずお薬手帳をご持参ください。
ご本人が気になっている部分はどこか、手術を検討されている部分がどこか、どのように気になっているか、そしてどうなりたいか、文章にしてお持ちいただくのも良いかもしれません。
理想の顔の写真をお持ちいただくのも一つですが、お顔立ちは非常に大きな個人差がありますので、あくまで参考程度と考えておいてください。

3

当日の流れ:受付

受付

来院されましたら、受付で手続きを済ませた後は問診票にご記入いただきます。
記入いただきましたら、(持参された場合は)お薬手帳などお持ちの書類を提出ください。その後は、お待ちいただき検査、診察となります。

当院の待ち時間について

当院は時間予約制とさせていただいておりますが、時間通りにお呼びできず、場合によっては1~2時間ほどお待たせしてしまうことがあります。
当院では、診療のクオリティを保つため、私が全ての診察、手術、(電話対応も含めた)アフターフォローを担当する「完全診療担当制」をとっております。
なお、保険診療と自費診療の時間の区分けを行っておりません。

そのため、他の患者様の診察時間が予定よりもずれ込むなどの事情により、診察や手術などが遅れてしまうケースが生じることもあります。
全て私が対応することで手術のクオリティや電話対応も含めたアフターフォローの安心感を優先しているためでもありますので、皆さまご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。

4

当日の流れ:検査

検査

当院では、初診時に必ず以下の検査を行っております。

  • 屈折検査
  • 視力検査
  • 眼圧検査
  • 眼底検査
  • 網膜断層検査
  • ドライアイ検査

まぶたは眼球と接しているため、まぶたの手術は(一時的なものが多いものの)眼球への影響が出やすい手術です。
術前の眼球の状態をしっかりとチェックし、異常がないか確認します。
場合によっては視野検査などもおこなうこともあります。

5

当日の流れ:診察

カウンセリング

診察室では、まず詳細に「お悩みの内容やどのようになりたいか、など」お話を伺います。
当院では他院の術後修正が少なくありませんが、手術方法や術後の経過に影響が出る場合もありますので、以前に他院で手術を受けている方は必ずお申し出ください。

撮影

また、一眼レフカメラでの撮影を行い、細かな数値を計測します。

検査

そして、細隙灯顕微鏡検査を行い、表面も含めた状態を把握します。

これら詳細な診察や検査の結果も含めて私からみた患者様のまぶたの状態をお伝えし、どの治療法が患者様に向いているのか、治療方法をご提案します。

レーザーをご希望され来院された方に手術をお勧めする場合もありますし手術を希望され来院された方にレーザーをお勧めする場合もありますが、最終的には「ご本人自体がどのようになりたいか」を最も重視しています。

6

手術・施術決定後

※見出しをクリックすると詳細をご覧いただけます

a.レーザーの場合

ご希望により、初診当日に施術を行うことが可能です。あらかじめ電話でご相談ください。

施術前

施術前

外来スペースである4階ではなく、手術・施術専用スペースである5階で施術を行います。初診当日に施術を予定されている方は、まず4階にお越しいただき、診察が終了した後にスタッフが5階の施術室へ案内いたします。

5階受付

初診と別日に施術を行う方や、2回目以降の施術で施術前診察がない方は、直接5階にお越しください。

説明

5階の施術室では、看護師からの体調確認の後に当日の流れに関する説明がございます。不明点がございましたら、遠慮なくお尋ねください。

パウダールームでお化粧を落とす

その後はパウダールームでお化粧を落としていただきます。コンタクトレンズも外してください。当院5階は手術、施術専用スペースとなっておりますので、他の方と鉢合わせになることはほとんどありません。

施術

麻酔クリームを目もとに塗布

施術室へお戻りいただきベッドで横になっていただいた後は、看護師が麻酔クリームを目もとに塗布いたします。

施術

約20分お時間をいただいた後に私がお部屋に伺い、施術となります。午前診察終了後に行っておりますので、外来状況により施術開始が遅れる場合があります。

施術後

施術後のアフターケア

施術後は肌が敏感になっています。乾燥や日焼けを防ぐため、ご希望の方は備え付けの化粧水や乳液、uvミルクをご使用ください、その後、お会計、ご帰宅となります。

お会計も5階で済ませることができますので、施術後も他人と鉢合わせになることはほとんどありません。

b.ヒアルロン酸注入の場合

ヒアルロン酸注入

診察の結果ヒアルロン酸注入をご希望された場合、ヒアルロン酸注入は同日に診察室で施術することが可能です。
注入部位により、当院では3種類のヒアルロン酸を使い分けております。

目もと

目もとは皮膚や皮下組織が薄く、硬めのヒアルロン酸ですと凹凸が残る場合があります。やわらかめのヒアルロン酸を使用し、凹凸が出ないようにしております。

ほうれい線、前ほほ、こめかみなど

皮膚や皮下組織にある程度厚みがあるため、若干硬めのヒアルロン酸を使用しています。

おでこなど

全体的なボリュームアップを目的とし深い位置(骨膜上)に土台としてヒアルロン酸を注入しますので、硬めのヒアルロン酸を使用しています。

c.脂肪注入の場合

脂肪注入は通常、手術と同タイミングで行うことがほとんどです。
以下の「d.手術の場合」をご参照ください。

d.手術の場合

手術についての説明

手術を希望される方は、日程を予約いただき当日採血検査を行います(採血検査は、数千円の実費分を別途いただきます。患者様により金額は若干異なります)。
その際、手術に関する説明を看護師からも行います。不明点がございましたら、遠慮なくお尋ねください。

7

直前診察

診察

術前に、もう一度診察にお越しいただきます。
その際には、採血検査結果のお伝えと同時に、もう一度手術に関する説明を行います。
初診時に説明を受けて術式を決めていても、術前までに色々悩まれる患者様も少なくありません。
もう一度術式を一緒に考える事で、より満足度の高い手術になると考えております。
なお、当院は、全国のみならず海外在住の方も来院されます。遠方の方で直前診察をご希望されない場合は、一度ご相談ください。
また同日に、手術前後での生活上の注意点などもお伝えします。

8

手術当日

次は、いよいよ手術当日となります。

ご準備いただくもの

特にありません。手術開始予定時刻10~15分前にお越しいただきます。

当院では、診療のクオリティを保つため、私が全ての診察、手術、(電話対応も含めた)アフターフォローを担当する「完全診療担当制」をとっております。
また、外来での説明もなるべくしっかり行うよう心がけております。
そのため、外来の終了時刻が予定を過ぎ、その分手術開始時間も遅れることが少なくありません。
こちらに関しても、ご理解ご協力の程よろしくお願いいたします。

9

手術当日の流れ:手術前

受付

次は、いよいよ手術当日となります。
事前にお伝えした時間に、当ビル5階にお越しください。
5階は、診察室とは別の、手術および施術スペースとなっています。

リカバリースペース

受付が終わりましたら、ウェイティングおよびリカバリースペースにご案内します。
リカバリースペースでは、スタッフが血圧測定などの体調確認を行います。
当日体調が思わしくない方は、スタッフにお申し出ください。

時間になりましたら、麻酔のクリームをまぶたに塗布し、手術に備えていただきます。

10

手術当日:手術

手術室

頃良いタイミングで手術室に案内いたします。

手術室に入室しましたら、手術室真ん中のチェアに座っていただきます。このチェアは全電動で患者様の座る角度を変えることができます。まずは仰向けになっていただき、消毒します。

※見出しをクリックすると詳細をご覧いただけます

・デザイン

デザイン

消毒が終わりましたら、あおむけの状態でデザインします。
上まぶたの手術では、二重幅やまぶたの開き具合に重力がかなり影響します。
そのため、良い結果になるよう、必ず座位(座った状態)でデザインを行っています。
しかし、下まぶたの手術では二重幅やまぶたの開き具合を調整しないため、そしてなるべくまつげギリギリをきれいに切開して傷あとを目立たせないようにするため、仰向けの状態でデザインを行います(脱脂や裏ハムラ法では、切開は行いません)。

・麻酔

麻酔

デザインした後は注射の麻酔を行います。
痛みを和らげる薬剤を混ぜるなど、オリジナルの麻酔を使用し工夫を行っております。不安が強い場合は、笑気麻酔を使用することがあります。

・手術

手術

麻酔が一通り終わりましたら、手術開始です。
術式にもよりますが、高周波メスや炭酸ガスレーザーなど、最新のデバイスもしっかり使用しつつ、繊細な部分はハサミ(医療用語では剪刀・せんとうと言います)でアプローチします。
また、当院最大の特徴は、全例手術用顕微鏡で手術を行うことです。
肉眼やルーペなどとは解像度が全く違いますので、顕微鏡を使用することで繊細な作業が可能になります。

ルーペによる見え方比較

以下の写真は、倍率の違いによるものの見え方を比較した写真です。顕微鏡で手術する、ということがどういうことか一目瞭然ではないでしょうか。
術中ですが、会話ができます。
痛みなど感じる場合は、手術途中でも口頭で伝えていただければ麻酔を追加します。

11

手術当日:手術後

リカバリースペースにご案内する様子

手術が終わりましたら、手術前に待機したリカバリースペースにお戻りいただきます。
リカバリースペースでは、血圧チェックなどお身体の状態を確認した後に、患部を20分ほど保冷剤で冷やしていただきます(術後即帰宅されたい場合はご相談ください)。
その後お会計、ご帰宅となります。

サングラス

※術後ですが、特別な場合を除き術後は眼帯などを付けていただくことはしておりません。
ご帰宅までの道のりで人目に触れる可能性がある方は、カモフラージュ用のサングラスなどをご用意、持参ください。

12

術後のケア

・安静度

術翌日から洗顔、洗髪、シャワー浴は可能ですが、術後48時間以内は体を温めるようなことをすると腫れるため、この間の入浴(湯船に入る)は控えてください。
術後3日目からは、入浴可能です。

・仕事

術後48時間は、腫れを抑えるために安静にしてください。やむを得ない場合は、自宅での作業をお勧めします。
デスクワークなら術後48時間以降は可能ですが術後は腫れますので、人目に触れる場合は職場と相談されることをお勧めします。
体を動かす仕事の場合は抜糸後(術後約1週間)からの再開をお勧めしますが、高重量の物品を扱うのは術後3週間ほど控えてください。

・運動

術後48時間は、腫れを抑えるために安静にしてください。
ウォーキングなどの軽い運動は、術後3日目から可能です。
ランニングや自重トレーニング(腕立て伏せや腹筋、スクワット等)は、術後1週間以降にしてください。
全速力でのダッシュやスポーツジムでの高重量トレーニングは、術後3週間以降での再開をお勧めします。

・メイク

脱脂は「まぶたの中の脂肪を取るだけ」の手術ですので、術翌日からメイクは可能です。
しかし脂肪注入後は、脂肪が変形してしまう可能性があるため、まぶたの中である程度固まる術後3日目までメイクは避けることをお勧めします。
また、脂肪を移動させる裏ハムラも、同じ理由で術後3日目までメイクは避けることをお勧めしています。
表ハムラは、脂肪の変形だけでなく皮膚切開も行っているため、メイクは術後1週間以降(アイメイクは術後3週間以降)をお勧めします。

13

術後診察

※見出しをクリックすると詳細をご覧いただけます

・術後約1週間

どの術式においても、術後約1週間前後で来院いただきます。
その際、皮膚を縫っている糸を抜糸します。

・術後1~2カ月

時間と共に腫れが落ち着き始めています。術後見づらさや涙、違和感等術後の一時的な症状が出る方もいらっしゃいますが、術後1~2カ月で症状が改善し元に戻る方が多いです。
傷あとの赤みなどは、まだ目立つ時期です。気になる方はカモフラージュ用のメガネ等を使用してください。

・術後3カ月

腫れの影響がかなり落ち着き。それと共に、二重幅などの細かな部分で気になるポイントが出てくる頃です。
しかし、基本的には、まだ傷は落ち着いておらず、修正手術はしない方が良い時期です。修正を希望される場合は、術後の傷がほとんど落ち着く術後6カ月の診察時に本格的なお話をさせていただきます。
傷あとの赤みは、落ち着いてきているもののまだ残っている時期です。

・術後6カ月

基本的には術後6カ月で術後の完成形になります。
皮膚のたるみや二重幅、左右差など細かな部分に関して診察時に一緒にしっかりと確認し、修正が必要かどうか一緒にしっかりとチェックしましょう。

料金表

片眼 両眼
カウンセリング(初診のみ。手術を受けた場合は手術料金から差し引きます。) 16,500円 16,500円
下まぶた:クマ(たるみ)取り手術(経結膜) 264,000円 440,000円
下まぶた:クマ(たるみ)取り手術(経結膜)+脂肪注入 330,000円 550,000円
下まぶた:クマ(たるみ)取り手術(経皮) 330,000円 550,000円
下まぶた:クマ(たるみ)取り手術(経皮)+脂肪注入 396,000円 660,000円
下まぶたのクマ取り手術(脂肪注入のみ) 165,000円 275,000円

※料金はすべて税込みです

よくある質問

レーザー

施術中は痛いですか?

当院のたるみレーザー「sp dynamis pro」は、熱をまぶたの中に入れるため施術中に痛みを感じる場合があります。
当院では、海外から輸入した麻酔クリームを皮膚に塗布、そして眼科ならではの効果が高い麻酔をまぶたの裏の粘膜(結膜)に点眼することにより痛みを避けるよう工夫しております。

施術後は腫れますか?

まぶたは皮膚の中で一番薄く腫れが強く出やすい部分です。
そのため、術翌日までむくみが出ることがありますが、メイクでカバーできる程度のむくみである方がほとんどです。

仕事はいつから再開できますか?

即再開可能です。

運動はいつから再開できますか?

制限はありません。

メイクはいつから再開できますか?

施術直後から大丈夫です。パウダールームを使用しご帰宅いただけます。

ヒアルロン酸注入

施術中は痛いですか?

ヒアルロン酸を注入する際には、注入部位の皮膚に針穴を開け、カニューレという特殊な針でヒアルロン酸をバランスよく注入します。
採血のような痛みが出ることがありますが、いずれも軽い痛みであることがほとんどです。

施術後は腫れますか?

まぶたは皮膚の中で一番薄く腫れが強く出やすい部分です。
そのため、術翌日までむくみが出ることがありますが、メイクでカバーできる程度のむくみである方がほとんどです。

仕事はいつから再開できますか?

即再開可能です。

運動はいつから再開できますか?

注入したヒアルロン酸が体の中である程度固まる術後3日目以降をお勧めしています。

メイクはいつから再開できますか?

施術直後から大丈夫ですが、注入部に関しては、注入したヒアルロン酸が体の中である程度固まる術後3日目以降をお勧めしています。

脂肪注入

施術中は痛いですか?

脂肪を採取する際には、おなかもしくは太ももに小さな穴を開けて脂肪を吸引します。
そして、脂肪を注入する際には、注入部位の皮膚に針穴を開け、カニューレという特殊な針で脂肪をバランスよく注入します。
採血のような痛みが出ることがありますが、いずれも軽い痛みであることがほとんどです。

施術後は腫れますか?

まぶたは皮膚の中で一番薄く腫れが強く出やすい部分です。
そのため、術翌日までむくみが出ることがありますが、メイクでカバーできる程度のむくみである方がほとんどです。

仕事はいつから再開できますか?

翌日から再開可能です。

運動はいつから再開できますか?

注入した脂肪が体の中である程度固まる術後3日目以降をお勧めしています。

メイクはいつから再開できますか?

施術直後から大丈夫ですが、注入部に関しては、注入した脂肪が体の中である程度固まる術後3日目以降をお勧めしています。

手術

手術前に準備することはありますか?

当院でのまぶたの手術は、全例顕微鏡を使用し非常に繊細に行います。
そのため、まつげのエクステ、つけまつげ、パーマ等は手術に支障をきたす恐れがありますので、手術当日までに外してきてください。

手術中は痛いですか?

まぶたは非常に敏感な部分です。
そのため、他と比べると痛みを感じやすい部分であるため、手術時に痛みを感じることはあると思います。
当院では、笑気麻酔やオリジナルで調整した注射の麻酔を使用し、痛みのコントロールに努めています。

施術後は腫れますか?

まぶたの皮膚は体の中で一番薄く、腫れやすい部分です。
手術の場合ですが、脱脂<裏ハムラ<表ハムラ の順に腫れが強くなっていきます。

腫れを抑える方法は「術後48時間以内はとにかく冷やす」ことに尽きます。この間はなるべく自宅で安静にし、冷却してください。

48時間以降は患部を冷やさず温めてください。
腫れは術後48時間がピークで、その後少しずつ落ち着いていきます。

早い方は1〜2週間で腫れがかなり落ち着きますが、長引く方は数カ月腫れが続きます。
腫れが落ち着きまぶたが完成するまで、しっかりと経過観察をさせていただきます。

仕事はいつから再開できますか?

まぶたの皮膚は体の中で一番薄く、腫れやすい部分です。
そのため、術後48時間は安静にして患部を冷やしてください。
この期間は、自宅でのデスクワーク程度なら可能です。

術後48時間以降ではデスクワーク等は可能ですが、かなり腫れている時期です。
見た目が気になる場合は、色付きの眼鏡などを使用してください。
身体を動かす仕事の場合は、抜糸後の作業をお勧めしております。

その中でも、重いものを持つなど負荷の高い作業をされる場合は、術後約3週間は控えていただくことをお勧めしております。
また、術後1〜2カ月程度メガネの度数が変わり、細かな文字が見づらくなることがあります。

運動はいつから再開できますか?

先程も記載しましたが、術後48時間は安静にすることをお勧めしておりますので、運動はなるべく控えてください。
術後48時間以降は腫れのピークは過ぎていますが、術後約1週間での抜糸までは傷がくっついていません。ウォーキング程度の運動に抑えてください。

術後約1週間での抜糸以降は、傷はくっついているもののまだ傷が固まっていません。ランニングや腕立て伏せなどの自重トレーニングであれば、徐々に再開していただいても良い時期です。ただし、スポーツジム等でのハードワークは控えてください。

全速力でのダッシュや高重量を扱う筋力トレーニングは、傷が完全にくっつく術後約3週間以降で再開してください。

術後は自然な見た目になりますか?

手術を希望される患者様のほとんどからこの質問をいただきますが、この質問に関する私の答えは、yesでもありnoでもあります。
まぶたのたるみに対して手術を行っても元々の骨格を変えられるわけでないため、ご希望通りの見栄えにならないことがあります。

また、「自然」という表現は、客観的ではなく主観的なものです。患者様にとっては「自然」でも、私にとっては「不自然」なこともあります。
これらのことを踏まえ、なるべく患者様の要望と「手術でできること」を術前カウンセリングでしっかりすり合わせていきます。同じ方向を向いて一緒に手術に臨みましょう。

院長 勝村宇博

記事監修:院長 勝村宇博

当院は、私の専門分野であるまぶた(目もと)の手術や涙(ドライアイ、涙道閉塞)の治療を専門としたクリニックです。
様々な学会に所属し、機能面と審美面両面とも妥協せずに治療を行っております。
また、レーザー治療など新しい治療も取り入れておりますので、審美面も含めお気軽にご相談ください。

Page Top