セカンドオピニオンを受ける際の注意点
セカンドオピニオンを求めることで患者様はより多くの意見を得ることができますが、以下の注意点があります。
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1.信頼できる専門家に相談する
自称「まぶたを専門にしています」という医師は多いですが、実際には「?」と思わざるを得ない医師も少なくありません。
セカンドオピニオンを求める際には、信頼できる「まぶたの専門家」に相談することが重要です。
2.手術の必要性やリスクを理解する
セカンドオピニオンを受ける前に、それまでに得た情報をまとめ、手術の必要性やリスクに関しての質問や疑問点をまとめておくと良いでしょう。
また、手術を受けた後の場合は、前回手術の結果について執刀医としっかり話し合い、術後の状態や今後の治療法(これ以上状態が改善する可能性がないのか)に関して、執刀医の見解をしっかりと確認することが重要です。
3.複数の専門家の意見を比較する
セカンドオピニオンを受ける際には、複数の専門家の意見を比較することが重要です。異なる専門家の意見を聞くことで、より多角的な視点を得ることができます。
ありがたいことに私も年間約1600件のまぶたの手術と向き合っており、さらには勉強も続けていますので、経験も含めた私なりの意見をお伝えすることはできます。
しかし、私の意見も「長持ちし、かつ機能的にも問題ない美しいまぶたを作る」という私の治療コンセプトをベースにした意見であるため、別の治療コンセプトをベースにした、違う意見があるかもしれません。
例を挙げるならば、埋没法の二重を作成することが一時の解決法になる場合があるとします。
私は「きれいなまぶたが長持ちしないと手術の意味がない」と考えているため、埋没法の治療法は絶対に提案しません。
しかし、「術後数カ月だけ良い結果だったらそれで問題ない」と考えている医師だとしたら、埋没法を「良い治療法」として提案してくださるかもしれません。
また、ご自身がどのポイントを重視してどうなりたいのか、優先順位によってベストな治療法が違う場合もあります。
そういう意味でも複数の専門家の意見を聞くのは良いことだと思います。
しかし、多くの専門家の意見を聞きすぎてしまい、逆に悩んで、どうすればよいのか分からなくなっている患者様もいらっしゃいます。
難しいとは思いますが、様々な意見を聞いた後、先ほども述べた「信頼できる専門家」が誰か、を見極めることが一番大事なことだと思います。
4.信頼できる「まぶたの専門家」と同じ方向を向く
医師の意見を詳細に聞き、ご自身なりの意見や治療方針を持つことは非常に大事なことです。
しかし、他の仕事を持っていらっしゃる患者様と、私のような「24時間まぶたのことだけ考えている」専門家では、どうしても知識や経験値に差があります。
疑問点などに関する質問はどんどんしていただいて構いませんが、最終的には治療を任せる医師を信頼して治療の詳細は「お任せ」していただいた方が良い結果になると私は思います。