視力は【加齢・生活環境や労働環境・病気の影響】など、あらゆる要因で落ちる可能性があります。
「視力が落ちた」「ものが見えにくくなった」と感じたとき、以下のような症状はございませんか。
視力が落ちた
視力が落ちた
視力は【加齢・生活環境や労働環境・病気の影響】など、あらゆる要因で落ちる可能性があります。
「視力が落ちた」「ものが見えにくくなった」と感じたとき、以下のような症状はございませんか。
一般的に40歳〜50歳を迎えると、目にも様々な症状が出てきます。以下は加齢に伴う主な目の疾患です。
状況によっていくつかの可能性があります。10代・20代でもみられるものがあります。
就労環境(業界・職業柄・企業文化)による影響で近年増えている。
視力低下が「急激に下がる」な場合と、「徐々に下がる」場合でも考えられる要因は異なります。
「視力が落ちた」「視力が弱まった」と感じるとき、「物が見えにくい」とき、それは急激な視力低下なのか、徐々に低下したのかによっても要因は異なります。また、大人と子供では視力低下の要因にもある程度の傾向(関連する病気や日常動作など)が異なります。
当院は、まぶたや眼球・涙の専門治療に加え、日常で感じる視力低下に関するお悩み・疾患へも対応しております。
視力が0.9〜0.7程度はメガネ(眼鏡)やコンタクトレンズの使用は必須ではないですが、0.6以下と学校の検査や眼科受診の際に検査結果を受けた際は、授業中など限られたシーンでは集中力や目の負担も考え視力矯正をお勧めいたします。(※日本学校保健会 参照)
また、文部科学省の調査では小学生の約32%(3人に1人)が視力1.0未満という結果が出ています。(※文部科学省平成29年度学校保険統計)
近年、スマートフォン・PCを幼少期から接触する機会も増え、今まで注目されてきたテレビゲーム・液晶テレビなどの影響以外の生活環境も影響しております。体の発達が十分でない時期からの使用は時間制限など成長を妨げないよう管理することも重要です。
視力が「落ちた」「低下した」と感じる症状は、原因となる病気がある可能性もあります。
下記は「視力低下」を引き起こす代表的な病気をご案内します。
近視は、一般的に加齢に伴い「遠く物を見るとピントが合わずぼやけて見える」といった症状がみられます。軽度(かるい症状)の場合は中間距離など、物が近づいてくると次第にピントが合うようになります。
(医学的には)
屈折異常がある状態を指します(目に入った光が正しく屈折して網膜に届かない状態)。
目の構造は光が入る場所(角膜)から映像を映す場所(網膜)までの距離を「眼軸(がんじく)」といい、目が正常な状態ですとこの距離(眼軸長)が適正であり、目のピントが合います。ですが、以下のような要因で眼軸長が長くなり、水晶体から入った光のピント(焦点)が網膜より手前で結ばれる状態になると正常な目の人に比べ遠くの物が見えにくくなります。
ある中学生を対象とした調査では、中学生の約90%が「近視」との結果もある。
遠視は、近視とは逆に遠くが見えるが、近くが見えにくい状態です。
軽度の遠視の場合は、水晶体(光を屈折・調整する)でピントを調整できるので「遠くも近くも見える」という方が多いです。
(医学的には)
近視同様「屈折異常」ですが、近視とは逆で眼軸長が短くなると、水晶体から入った光のピント(焦点)が網膜より奥で結ばれる状態になると正常な目の人に比べ近くの物が見えにくくなります。また、遠視は「遠くが見える」と勘違いする患者様も多いのですが、実際は「近く」も「遠く」も見る力を補って調整しているため、目が疲れやすい状態になっています。
遠視は「老眼」と間違いする患者様も多いです。老眼は加齢に伴い目の「水晶体」がかたくなり、ピント調整機能が低下することで近くが見えにくくなる状態です。
乱視は、物や文字が「ぼやける」「重なって見える・二重に見える」などの症状がみられます。
治療(矯正)の必要がない乱視がある?
乱視は矯正の必要があるものと、必要がないものがあります。
乱視(物がぼやけて見える症状)は、軽度の場合は網膜に映った「ぼやけた画像」は視神経を通って脳でクリアな情報へ修正され認識できます。日本人では程度は人によって異なりますが、ほとんどの方が乱視をかかえております。弱い乱視であれば矯正の必要はございません。一方、症状が重くなるとピントを合わせようと目の筋肉を無意識に使うようになり「疲れ目・目の奥の痛み(眼精疲労)」にも繋がります。このような場合は眼科への受診をお勧めいたします。
治療(矯正)の必要な乱視とは
軽度なものに比べ「物のぼやけ」が大きい場合、脳でピントが合わず(焦点の修正)修正しきれずぼやけたまま映像として認識されます。この状態は対象物とのピントを合わせようと目の筋肉が働きますので、生活への支障や「疲れ目・目の奥の痛み(眼精疲労)」にも繋がる際は矯正をお勧めいたします。
(医学的には)
近視、遠視と同じ屈折異常の中に分類されます。乱視(正乱視)では、角膜や水晶体での屈折度合いが異なり焦点が一つに結ばれず(ピントが合わない)物がぼやけて見えるのです。
乱視についてはこちら
(屈折異常ページ)
目(眼球)には、レンズに当たる透明な水晶体があります。この水晶体が加齢に伴い白く濁ることで物が見えづらくなる病気です(一種の老化現象です)。その代表的な症状が視力低下です。他にも「光を眩しく感じる」など感じる方も多いのではないでしょうか。「目のかすみ」「明るいところ、暗いところで見え方が違う」などもみられます。
目の奥にある網膜という映像を映し出すスクリーンの役割を果たす膜上の神経が剥がれてしまう病気です。
網膜が剥がれることで、網膜を作る視細胞に栄養がいき届かず機能低下していきます。
その結果、目で取り入れた光に対する感受性が下がり網膜が剥がれた部分の視野が狭く感じるようになります。
糖尿病という慢性疾患が悪化することで目への影響が出る代表的な疾患です。名前の通り糖尿病が原因で網膜組織に障害を受けることで視神経の伝達に影響が出るために視力低下する病気です。
糖尿病は全身に張り巡る血管に大きな負担をかけます。特に目という部位は細かな血管や神経で構成されているため影響が出やすいのです。
「黄斑」という場所は、網膜の中でも「色味や物を判断する」場所です。加齢黄斑変性症
は加齢に伴い(歳をとる)、黄斑部での老廃物の処理能力が衰え視細胞に障害が出ることで視力が落ちていきます。視力の低下以外にも「物が歪んで見える・小さく見える・視野の中心が暗い、欠けて見える」など様々な症状がみられます。
眼底出血は目の奥にある網膜で起こる出血の総称です。眼底出血は高血圧・糖尿病など慢性的な全身疾患に起因するケースが多いため、日頃の生活習慣の見直しや予防が大切となります。
緑内障は、目の神経(視神経)が徐々にダメージを受け視野が欠ける病気です。眼圧(目の硬さ)と関係があります。眼圧は目の中の水(房水)の量で決まり、正常な状態では房水の量を目の外へ排出しながら調整しますが、出口となる器官の詰まりや異常で眼圧が上昇することで起きます。視野が欠けると回復さることが難しく進行を遅らせる治療方がメインとなります。
失明に至る病気の第1位は緑内障、2位は糖尿病網膜症とされています。
急な視力低下を感じる際は眼科受診をお勧めします。特に外的な要因で目が傷ついた状態を放置すると症状が悪化する可能性もございます。
徐々に視力低下して気になる方も日常生活に支障が出る際は眼科受診のうえ「視力検査」「屈折検査」を行い適正な治療や視力矯正を行うと良いでしょう。
「視力低下」は実に様々な要因で起こります。「生活環境」「加齢」「病気に起因する」など様々です。故に病気のリスクを回避する上でも眼科へ受診し正確な目の状況を把握して予防は対策することが重要です。まずは定期的な眼科検診を推奨いたします。人間は実に情報の8割を視覚(物をみる)ことで得ていると言われています。この日常に大切な情報処理やコミニケーションに大切な動作を守るためにも適正な判断に繋がれば幸いです。