眼瞼下垂の症状・原因とは｜眼瞼下垂の診療を行う、かつむらアイプラストクリニック

自覚症状について

眼瞼下垂はそのステージ(初期～後期)によって、患者様の症状へも変化があります。以下へ、そのステージごとの症状をお示しいたします。

• 「年」を重ねるとなりやすくなります。

  眼瞼下垂になる最も大きな原因は、加齢による筋肉の変化です。1歳年を重ねるごとに眼瞼下垂になる確率は5%上昇するというデータが出ています。1)

• コンタクトレンズ装用者の方
  (装着して使用している方)

  コンタクトレンズ装用者はまぶたに触る機会が多いため、眼瞼下垂になりやすいことが知られています。ソフトコンタクトレンズで眼瞼下垂になる確率は23~57%なのに比べ、ハードコンタクトレンズで眼瞼下垂になる確率は26～69%と、ハードコンタクトレンズの方が眼瞼下垂になる確率が高いというデータが出ています。2) 3) 4) 5)

• 屋外作業者の方
  (屋外で作業するお仕事の方)

  汗をかいたり、顔に汚れが付いたりした後に顔をこすることが多いからか、オフィスワーカー(9.6%)よりも屋外作業の従事者(20.6%)の方が眼瞼下垂になりやすいというデータが出ています。1)

• 生活習慣病を持っている人
  (高血圧、糖尿病、脂質異常症など)

  高血圧や糖尿病など、動脈硬化を引き起こす生活習慣病によって眼瞼下垂になる確率が高くなるというデータが出ています。1)

• 「まぶたが下がる」「まぶたがたるむ」「眠そうな目をしている」と周りにいわれる

  まぶたがうまく上がらなくなると、見た目の変化が出てきます。6)

• 「ものがぼやけて見える」「上方の視界が狭い(上の方が見えづらい)」「涙が出る」

  下がったまぶたで見ると、機能が損なわれて「ぼやけ」「視界の狭さ」が出てきます。また、まばたきの力が弱まるため、本来は眼球表面から排泄されるはずの涙がまぶたに溜まり「流涙(りゅうるい)」症状が出ます。6)

• 「頭痛」「目の奥の痛み」

  まぶたの下がりを補うために、おでこの筋肉(前頭筋(ぜんとうきん))を使ってまぶたを上げるようになります。前頭筋をずっと使っていると、頭痛や眼の奥の痛みを感じるようになります。6)

• その他の引き起こされる症状

  人間のメンタル面をコントロールしている「自律神経」に影響を与え、「うつ病」など様々な症状を引き起こすというデータもあります。

先天性眼瞼下垂の原因とは

先天性眼瞼下垂の原因は、まぶたを上げる筋肉である挙筋腱膜とミュラー筋が生まれつき薄いことです。

後天性眼瞼下垂の原因とは

腱膜性眼瞼下垂の原因とは
(けんまくせいがんけんかすい)

まぶたを上げる筋肉である挙筋腱膜とミュラー筋がうまく働かなくなりますが、これは以下の様なことが原因となります。

• 1

  挙筋腱膜(きょきんけんまく)やミュラー筋が薄くなった

• 2

  挙筋腱膜が瞼板(けんばん)から外れた

• 3

  挙筋腱膜が脂肪変性(しぼうへんせい)を起こした（筋肉が脂肪に変わった）

上記の原因のうち、その中でもアジア人は「③ 脂肪変性」が最も大きな理由であるというデータが出ています。7)

皮膚弛緩性眼瞼下垂の原因とは
(ひふしかんせいがんけんかすい)

皮膚弛緩症眼瞼下垂(=眼瞼皮膚弛緩症)は、まぶたを上げる筋肉に問題はなく、加齢によりたるんだ皮膚が上からかぶさるのが原因です。

その他

脳腫瘍や脳動脈瘤などの脳疾患、顔面神経麻痺などの神経疾患、重症筋無力症などの全身疾患でも眼瞼下垂をきたすことがあります。