10代・20代の若い世代に多い「逆さまつげ」。目の痛みやゴロゴロ感といった不快な症状だけでなく、「目が小さく見える」「アイラインが引きにくい」など、見た目に関するお悩みを抱えている方も少なくありません。
こうした逆さまつげのお悩みは、専門的な治療によって根本から解消することが可能です。
このページでは、若い方の逆さまつげの原因から、具体的な手術方法、気になるダウンタイムや費用、そして治療によってどんな素敵な変化が期待できるのかを詳しく解説していきます。
逆さまつげ (睫毛内反症・内眼角贅皮)
10代・20代の若い世代に多い「逆さまつげ」。目の痛みやゴロゴロ感といった不快な症状だけでなく、「目が小さく見える」「アイラインが引きにくい」など、見た目に関するお悩みを抱えている方も少なくありません。
こうした逆さまつげのお悩みは、専門的な治療によって根本から解消することが可能です。
このページでは、若い方の逆さまつげの原因から、具体的な手術方法、気になるダウンタイムや費用、そして治療によってどんな素敵な変化が期待できるのかを詳しく解説していきます。
1不快な症状からの解放(ゴロゴロ、痛み、充血の解消)
2日常生活が楽に(コンタクトレンズが装着しやすく)
3メイクやおしゃれがもっと楽しく(アイラインが引きやすい、コンタクトも快適)
小さな子供の場合は自分から症状を訴えるのが難しいということもありますが、小さいうちはまつ毛が柔らかく角膜が傷つきづらいということもあり、睫毛内反の子供の78%は無症状であったというデータが出ていますし1)、睫毛内反症の割合は以下のように成長と共に自然に治る可能性も高いのは事実です。
0歳 | 46% |
---|---|
1歳 | 24% |
2歳 | 20% |
3~4歳 | 17% |
5~6歳 | 7% |
13~18歳 | 2% |
しかし、乱視や近視、遠視など屈折(メガネの度数)の異常が伴うことが多く2)、この時期の屈折の異常は弱視(目の成長が未発達な状態)につながって見づらさが一生付きまとう可能性がありますので放置するのは危険です。
お子さんがよく目をこすったり、結膜炎になっている場合は要注意です。
睫毛内反症を疑って、専門医師への受診をお勧めいたします。
逆さまつげとは、「本来前を向いているはずのまつ毛が、上を向いて眼球に接している状態」のことです。
逆さまつげは正式には「睫毛内反症」といい、ひどい場合はまつげが目に当たり傷がつきます。
異物が眼球に入らないよう、まつ毛は眼球を守っています。
そして、視界を邪魔しないように、まつ毛は通常前を向いています。
しかし、先天的にまつ毛が前を向かず眼球に近づいている場合があり、ひどい場合はまつ毛が眼球と接しています。そうすると、まばたきをするたびにまつ毛が眼球とこすれ、目のゴロゴロ感や痛みを感じるようになります。
これを「睫毛内反症」といいます。いわば「若い方の逆さまつげ」です。
睫毛内反は上まぶたにも下まぶたにも起きうる病気で、上まぶたの睫毛内反を「上睫毛内反症」、下まぶたの睫毛内反を「下睫毛内反症」といいます。
全身状態を把握するため、お持ちの方は必ずお薬手帳をご持参ください。
ご本人が気になっている部分はどこか、手術を検討されている部分がどこか、どのように気になっているか、そしてどうなりたいか、文章にしてお持ちいただくのも良いかもしれません。
理想の顔の写真をお持ちいただくのも一つですが、お顔立ちは非常に大きな個人差がありますので、あくまで参考程度と考えておいてください。
来院されましたら、受付で手続きを済ませた後は問診票にご記入いただきます。
記入いただきましたら、(持参された場合は)お薬手帳などお持ちの書類を提出ください。その後は、お待ちいただき検査、診察となります。
当院は時間予約制とさせていただいておりますが、時間通りにお呼びできず、場合によっては1~2時間ほどお待たせしてしまうことがあります。
当院では、診療のクオリティを保つため、私が全ての診察、手術、(電話対応も含めた)アフターフォローを担当する「完全診療担当制」をとっております。
なお、保険診療と自費診療の時間の区分けを行っておりません。
そのため、他の患者様の診察時間が予定よりもずれ込むなどの事情により、診察や手術などが遅れてしまうケースが生じることもあります。
全て私が対応することで手術のクオリティや電話対応も含めたアフターフォローの安心感を優先しているためでもありますので、皆さまご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。
当院では、初診時に必ず以下の検査を行っております。
まぶたは眼球と接しているため、まぶたの手術は(一時的なものが多いものの)眼球への影響が出やすい手術です。
術前の眼球の状態をしっかりとチェックし、異常がないか確認します。
場合によっては視野検査などもおこなうこともあります。
診察室では、まず詳細に「お悩みの内容やどのようになりたいか、など」お話を伺います。
当院では他院の術後修正が少なくありませんが、手術方法や術後の経過に影響が出る場合もありますので、以前に他院で手術を受けている方は必ずお申し出ください。
また、一眼レフカメラでの撮影を行い、細かな数値を計測します。
そして、細隙灯顕微鏡検査を行い、表面も含めた状態を把握します。
これら詳細な診察や検査の結果も含めて私からみた患者様のまぶたの状態をお伝えし、どの治療法が患者様に向いているのか、治療方法をご提案します。
手術を希望される方は、日程を予約いただき当日採血検査を行います。
その際、手術に関する説明を看護師からも行います。不明点がございましたら、遠慮なくお尋ねください。
術前に、もう一度診察にお越しいただきます。
その際には、採血検査結果のお伝えと同時に、もう一度手術に関する説明を行います。
なお、当院は、全国のみならず海外在住の方も来院されます。遠方の方で直前診察をご希望されない場合は、一度ご相談ください。
また同日に、手術前後での生活上の注意点などもお伝えします。
次は、いよいよ手術当日となります。
特にありません。手術開始予定時刻10~15分前にお越しいただきます。
当院では、診療のクオリティを保つため、私が全ての診察、手術、(電話対応も含めた)アフターフォローを担当する「完全診療担当制」をとっております。
また、外来での説明もなるべくしっかり行うよう心がけております。
そのため、外来の終了時刻が予定を過ぎ、その分手術開始時間も遅れることが少なくありません。
こちらに関しても、ご理解ご協力の程よろしくお願いいたします。
次は、いよいよ手術当日となります。
事前にお伝えした時間に、当ビル5階にお越しください。
5階は、診察室とは別の、手術および施術スペースとなっています。
受付が終わりましたら、ウェイティングおよびリカバリースペースにご案内します。
リカバリースペースでは、スタッフが血圧測定などの体調確認を行います。
当日体調が思わしくない方は、スタッフにお申し出ください。
時間になりましたら、麻酔のクリームをまぶたに塗布し、手術に備えていただきます。
頃良いタイミングで手術室に案内いたします。
手術室に入室しましたら、手術室真ん中のチェアに座っていただきます。このチェアは全電動で患者様の座る角度を変えることができます。まずは仰向けになっていただき、消毒します。
※見出しをクリックすると詳細をご覧いただけます
消毒が終わりましたら、あおむけの状態でデザインします。
上まぶたの手術では、二重幅やまぶたの開き具合に重力がかなり影響します。
そのため、良い結果になるよう、必ず座位(座った状態)でデザインを行っています。
しかし、下まぶたの手術では二重幅やまぶたの開き具合を調整しないため、仰向けの状態でデザインを行います。
デザインした後は注射の麻酔を行います。
痛みを和らげる薬剤を混ぜるなど、オリジナルの麻酔を使用し工夫を行っております。不安が強い場合は、笑気麻酔を使用することがあります。
麻酔が一通り終わりましたら、手術開始です。
術式にもよりますが、高周波メスや炭酸ガスレーザーなど、最新のデバイスもしっかり使用しつつ、繊細な部分はハサミ(医療用語では剪刀・せんとうと言います)でアプローチします。
また、当院最大の特徴は、全例手術用顕微鏡で手術を行うことです。
肉眼やルーペなどとは解像度が全く違いますので、顕微鏡を使用することで繊細な作業が可能になります。
以下の写真は、倍率の違いによるものの見え方を比較した写真です。顕微鏡で手術する、ということがどういうことか一目瞭然ではないでしょうか。
術中ですが、会話ができます。
痛みなど感じる場合は、手術途中でも口頭で伝えていただければ麻酔を追加します。
手術が終わりましたら、手術前に待機したリカバリースペースにお戻りいただきます。
リカバリースペースでは、血圧チェックなどお身体の状態を確認した後に、患部を20分ほど保冷剤で冷やしていただきます(術後即帰宅されたい場合はご相談ください)。
その後お会計、ご帰宅となります。
※術後ですが、特別な場合を除き術後は眼帯などを付けていただくことはしておりません。
ご帰宅までの道のりで人目に触れる可能性がある方は、カモフラージュ用のサングラスなどをご用意、持参ください。
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どの術式においても、術後約1週間前後で来院いただきます。
その際、皮膚を縫っている糸を抜糸します。
時間と共に腫れが落ち着き始めています。術後見づらさや涙、違和感等術後の一時的な症状が出る方もいらっしゃいますが、術後1~2カ月で症状が改善し元に戻る方が多いです。
傷あとの赤みなどは、まだ目立つ時期です。気になる方はカモフラージュ用のメガネ等を使用してください。
腫れの影響がかなり落ち着き。それと共に細かな部分で気になるポイントが出てくる頃です。
しかし、基本的には、まだ傷は落ち着いておらず、修正手術はしない方が良い時期です。修正を希望される場合は、術後の傷がほとんど落ち着く術後6カ月の診察時に本格的なお話をさせていただきます。
傷あとの赤みは、落ち着いてきているもののまだ残っている時期です。
基本的には術後6カ月で術後の完成形になります。
皮膚のたるみや二重幅、左右差など細かな部分に関して診察時に一緒にしっかりと確認し、修正が必要かどうか一緒にしっかりとチェックしましょう。
まぶたの向きは変わらず、目頭以外のまつげが眼球に当たっている状態
まぶたの向きは変わらず、目頭のまつげが眼球に当たっている状態
(医学的には間違った分類ですが、わかりやすさを優先し、上記のような分類をしています)
加齢と共にまぶた全体が内側を向き、まつげが目に当たる状態
一部のまつげの生える向きが変わり、まつげが目に当たる状態
下まぶたの縁にある繊維でできた硬い板「瞼板」に、筋肉である下眼瞼牽引筋腱膜(Lower Eyelid Retractors:LERs)が付着し瞼板を引っ張ることでまぶたと眼球がフィットしています。
また、LERから筋肉の枝が伸びて皮膚に付着することでまつ毛が外を向き視界の邪魔にならないようになっています。
しかし、以下の場合にまつ毛が眼球に向かって生え、ひどい場合は眼球に当たってしまいます。これを「下睫毛内反症」といいます。
また、目頭側の皮膚の張り出し(内眼角贅皮(ないがんかくぜいひ))も下睫毛内反症の原因になります。
目頭に余計な皮膚(筋肉)があると、目頭のまつ毛が眼球側に向きやすくなるためです。
上まぶたの縁にある繊維でできた硬い板「瞼板」にまぶたを上げる筋肉である挙筋腱膜やミュラー筋が付着し、瞼板を引っ張ることで眼が開くようになっています。
二重まぶたの場合は、筋肉の枝が伸びて皮膚にくっついています。
この筋肉の枝により、まつ毛が前を向いて視界の邪魔にならないようになっています。
一重まぶたの場合は筋肉の枝が無いため、まつ毛が下を向いて視界を邪魔しています。
これを睫毛下垂(しょうもうかすい)といいます。
そして、皮膚のボリュームが多い人はまつ毛が皮膚に押されて眼球に当たるようになり、目のゴロゴロ感や痛みを感じます。これを「上睫毛内反症」といいます。
上睫毛内反症も、目頭の皮膚や筋肉の張り出しである「内眼角贅皮」が原因で悪化します。
まつ毛が眼球に当たる他の病気としては眼瞼内反症があります。眼瞼内反症は、まぶた自体が内側にひっくり返ることでまつ毛が眼球に当たる病気です。
それに対し睫毛内反症は、まぶたの位置は正常ですが「まつ毛が眼球側を向いています」。
基本的に眼瞼内反症はシニアの(大人の)病気、睫毛内反症は子どもの病気ですが、子供でも眼瞼内反症の場合もありますので、眼科での診察が必要になってきます。
睫毛乱生とは、まぶたの位置は正常ですが「一部のまつ毛が眼球の方向を向いている」病気です。
睫毛乱生と睫毛内反症、ともにまぶたの位置は正常ですし、長期間睫毛内反を放置しておくと経験上睫毛乱生にもなります。
混在していることもあり、やはり眼科での診察が必要になります。
産まれたばかりの赤ちゃんは、約2割が涙の通り道が閉じています。
涙の通り道が閉じていると、台所のシンクの排水口がつまっているのと同じで涙が溜まり雑菌も生えやすくなるため、「涙がたまっている」「目ヤニが出る」という症状になります。
まつ毛が眼球に当たる影響で、睫毛内反でも「涙が溜まっている」「目ヤニが出る」という症状が出る場合があります。
睫毛内反症も先天性鼻涙管閉塞も小さい子どもがなりますし症状が似ているので、間違われる場合があります。
これも眼科での診察で見分けることができます。
睫毛内反症かどうか確認するのは、眼科の診察台にある細隙灯顕微鏡を使用して確認します。
正常な眼瞼 睫毛が前を向く
正常な眼瞼 睫毛が眼表面には当たらない
睫毛内反症。睫毛が上を向く
睫毛内反症は眼表面に傷をつける
年齢と共に自然に治ることも多いですが、乱視や近視、遠視など屈折(メガネの度数)の異常が伴い弱視(目の成長が未発達な状態)につながって見づらさが一生付きまとう可能性がありますので、自然に治らない場合は適当なタイミングでの手術が必要です。
角膜の傷の程度や睫毛内反症の程度、年齢も総合して患者さんにとってベストな治療タイミングを計っていきます。
下睫毛内反症の原因が以下であることを考えると、
手術のコンセプトは以下となります。
つまり、以下を行うのが「Hotz変法」です。
また、Hotz変法はまぶたの皮膚を約2.5cm切開しますが、傷あとをきれいに縫えば痕はほとんど残りません。
上睫毛内反の原因が以下であることを考えると、
手術のコンセプトは以下となります。
つまり、以下を行うのが「Hotz変法」です。
上まぶたのHotz変法は、いわゆる重瞼二重術(じゅうけんふたえじゅつ)です。
また、Hotz変法はまぶたの皮膚を約2.5cm切開しますが、上から皮膚がかぶってくるため、外からはまったくわかりません。
10歳以降に治らない場合もしくは10歳以前でも視機能に影響がある場合は、手術をお勧めいたします。
まつげが黒目(角膜)に当たっている状態を放置すると、
まつげを抜くセルフケアは一時しのぎで、すぐにまた生えてきます。繰り返すほど角膜ダメージは蓄積するので、「痛いけど我慢」はおすすめできません。治療が必要な方は、眼科での診察の上で手術をお勧めしています。
はい。医学的に手術が必要と判断される場合は健康保険が使えます。保険適用されない逆さまつげは、そもそも「逆さまつげ」ではありません。
手術自体は局所麻酔で片測20~40分程度。日帰りで手術可能です。
※高校生以下はこども医療助成で自己負担がさらに少なくなる自治体もあります。詳しくは受付でご確認ください。
術式 |
Hotz変法 +内眥形成(目頭切開) |
手術時間 | 約90分 |
金額 |
約100,000円前後 (保険適用、3割負担時。 高額医療制度適用可) |
リスク・副作用 | 内出血、術後腫脹、再発 |
逆さまつげは、まつ毛が当たり眼球が傷つく病気です。
初診時には、細隙灯顕微鏡を使用して「どれくらい眼球にまつ毛が当たっているのか」という評価をしなければなりません。
肉眼では全く分かりませんが、眼球に特殊な色をつけて傷を確認する「フルオレセイン染色」を行うと傷がはっきりと確認できます。
そして、しっかりとまつ毛を外側に向けることで、眼球の傷は消失します。
切開した傷あとですが、全例顕微鏡で非常に細かく縫うことで最小限に抑えています。
しかし、体質の面も大きいため、細い線状の傷あととして残る場合はあります。
術式 |
両上下Hotz変法 +内眥形成(目頭切開) |
手術時間 | 約120 分 |
金額 |
約100,000円前後 (保険適用、3割負担時。 高額医療制度適用可) |
リスク・副作用 |
内出血、術後腫脹、再発 |
もともと一重の場合、上まぶたのまつげも皮膚で押されて眼球に当たり逆さまつげになっていることも少なくありません。
上まぶたの逆さまつげは二重にすることで解消されます。
上まぶたの場合は上からかぶさる皮膚で隠れますので、傷あとが目立つことはほとんどありません。
逆に下まぶたの場合、うまく手術しないと傷あとのところで段差ができます。
当院では、全例顕微鏡を使用した上で細かな工夫を用い、段差の解消を実現しています。
しかし、傷あとの残りやすさ、目立ちやすさは患者様により違いますので、傷あとが若干目立つ場合もあります。
術式 |
両上下Hotz変法 +内眥形成(目頭切開) |
手術時間 | 約120 分 |
金額 |
約100,000円前後 (保険適用、3割負担時。 高額医療制度適用可) |
リスク・副作用 |
内出血、術後腫脹、再発 |
逆さまつげは、術前に「傷あと」について聞かれることが多々あります。
そのため、術後の経過について写真を並べてみました。
結論から言うと、「まぶたの腫れは約2カ月、傷あとの赤みは約3~6カ月」かかることが多いです。
術式 |
両下Hotz変法 +内眥形成(目頭切開) |
手術時間 | 約90 分 |
金額 |
約100,000円前後 (保険適用、3割負担時。 高額医療制度適用可) |
リスク・副作用 |
内出血、術後腫脹、再発、涙袋がなくなる |
当院はすべての手術に顕微鏡を使用し、機能面と審美面に配慮した手術を行っております。
一般的には目立ちやすい「逆さまつげ手術後の傷あと」も、この患者さんのように、目立たないような傷あとに仕上げることも多いです。
当院はすべての手術に顕微鏡を使用し、機能面と審美面に配慮した手術を行っております。
しかし、逆さまつげの手術前に、必ずお話しするリスクがあります。
逆さまつげの手術は、一言でいうと「再発との闘い」です。
先ほどデータでもお示ししましたが、約4人に1人は逆さまつげが術後に再発します。
蒙古ひだ(内眼角贅皮)と呼ばれる目頭側の皮膚、筋肉も併せて手術することで、再発はほぼなくなります。
この手術を「内眥形成(ないしけいせい)」といいます。美容でいうところの「目頭切開」です。
しかし、医療に「絶対」「100%」はありませんので、当院の手術でも「再発の可能性」は必ずお話ししています。
逆さまつげの手術は、内側(眼球側)を向いているまつげを外側に向ける手術です。
下まぶたの逆さまつげに対する手術は、下まぶたのまつげに近い部分を横に約3cmほど切開する「Hotz変法」という手術になります。
外側に向ける力を糸で作成するため、どうしても食い込みやすく、術後に傷あとが残ることもあります。
当院では、顕微鏡を使用した上で細かなテクニックを用い、傷あとが目立たせないよう工夫しております。
しかし、傷あとが残りやすい体質の方もいらっしゃいますので、傷あとが目立つ場合もわずかながら存在します。
逆さまつげの手術後は、どうしても涙袋が小さくなります。
完全になくなる場合もあります。
このリスク(合併症)に関しては、どうしてもなくすことはできません。
術後は涙袋が小さくなり、フラットな「涼しげな目もと」になります。
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