クリニック公式動画
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涙があふれて困る」ことを「流涙症」といいます。
赤ちゃんの「流涙症」や「目やに」の原因は様々ですが、もっとも多いのは涙の通り道である「涙道」が先天的に詰まっている「先天性鼻涙管閉塞症(せんてんせいびるいかんへいそくしょう)」です。
先天性鼻涙管閉塞症の治療法はあるのでしょうか?
「先天性鼻涙管閉塞症」は専門の医師の下での治療が必要です。
60秒でわかる先天性鼻涙管閉塞症。今回は、先天性鼻涙管閉塞の治療法についてお話します。
先天性鼻涙管閉塞に対する積極的な治療ですが、ブジーという針金を涙道に入れてHasner弁を突き破る方法があります。
成功率は97%と高く、悪くない治療法だとは思いますが、局所麻酔の場合は子供を押さえつけて行います。
また、ブジーは手探りで行うため目隠しして治療するようなもので、涙道を傷つけてしまうことがあります。
一度傷つけると、最終的な成功率は極端に低下します。
また、ほとんどの先天性鼻涙管閉塞は、自然に治ります。
閉塞部位は、生後1年で約90%、一年半で95%が自然に開きます。
そのため当院での治療は、積極的な経過観察、つまり様子を見るということになります。
目頭付近のマッサージを薦められる場合もありますが、マッサージで涙嚢が破裂する可能性もありますし、マッサージが有効であるというデータもありませんので、私はお勧めいたしません。
自然に開くまでの治療法ですが、涙嚢の感染を防ぐため、抗生剤を点眼します。
点眼は、耐性菌ができないよう目やにがひどい時のみに行い、約2カ月ごとの受診をお勧めしています。
あなたにとって、最良の治療法をご提案します。
ご視聴有難うございました。チャンネル内には他の説明動画もございますので、ご興味がありましたらご覧ください。
院長 勝村宇博