クリニック公式動画
クリニック公式動画
今回は、普段から目がゴロゴロする、違和感がある、痛い、など、逆さまつげのような症状があり当院を受診される方へ向けて、当院での「初診から手術当日までの流れと術前後のポイント」に関する動画を作成いたしました。 逆さまつげに関しても一通り説明しておりますので、手術を検討されている方もそうでない方もぜひご覧ください。
受付での手続きが終わりましたら、まずはいつからどんな症状があるのか、問診で確認いたします。 その際、既往歴の有無や内服薬に関しても確認いたしますので、お持ちの方はお薬手帳を持参ください。
簡単な診察の後、必要な方には視力検査や眼圧検査、眼底の断層検査などの眼科的な精密検査を行います。 逆さまつげは眼球の機能面に大きな影響が出ます。検査をすることで、眼球への影響を細かく把握することが可能になります。
診察室で、顔写真の撮影や細隙灯顕微鏡での診察を行います。 診察では、逆さまつげの有無や程度をチェックするだけでなく、逆さまつげに伴う眼球の傷や眼球の他の病気の有無についても眼科的な細かい診察を行います。
下まぶたの解剖 まつげはまぶたの縁から生えており、異物が入らないように眼球を守る働きをしています。また、健康なまぶたの場合、まつげは前を向いており、視界を邪魔しないようになっています。そして、皮膚の内側には眼輪筋というバームクーヘン状の薄い筋肉があり、これが収縮することでまぶたが閉じるようになっています。
逆さまつげとは? 生まれつきまつ毛が眼球側を向き、眼球に当たっている場合があります。これを、医学的には「睫毛内反症」といいます。
逆さまつげの原因 睫毛内反症の原因ですが、まつげを前に向ける筋肉の枝が無いこと、また、まぶたのボリュームが多いことが挙げられます。これらにより、まつげが眼球側を向きます。また、内眼角贅皮も睫毛内反症の大きな原因になります。内眼角贅皮とは目頭側の皮膚の張り出しのことで、内眼角贅皮がない場合は目頭がシャープで、目頭側のまつ毛が前を向いています。しかし、内眼角贅皮がある場合は目頭が丸く、内側のまつげは眼球側を向いています。つまり、内眼角贅皮は目頭側のまつげを眼球側に向け、「若い方の逆さまつげ」の大きな原因になっています。
細かい診察や検査を行った後、総合的な状態をお伝えします。 逆さまつげは手術でしか治すことができないため、手術を希望される方には術後のシュミレーションを行い審美的な部分もチェックした上で、手術内容や術前後のポイントについて説明します。 機能面に影響が出ている場合、逆さまつげの治療は保険が適用されます。 また、お子さんの場合は成長と共に改善する場合もありますので、それも考慮した上でお伝えします。
逆さまつげの手術方法 逆さまつげの治療は、原因に合わせた手術になります。まつ毛を前に向ける筋肉の枝がない場合は筋肉の枝を作成するHotz変法、内眼角贅皮により目頭側が逆さまつげになっている場合は内眼角贅皮を解消する内眥形成術を選択します。内眥形成術とは、美容医療でいうところの「目頭切開」です。 まずはHotz変法ですが、まぶたの縁の皮膚を切開し、筋肉の枝を糸で作成することでまつげを前に向けます。まぶたのボリュームが多い場合は同時に皮膚や眼輪筋、そして脂肪を切除する場合があります。 次に、内眥形成術、いわゆる目頭切開ですが、皮膚だけではなく眼輪筋も一部切除することで逆さまつげを改善させます。改善率ですが、論文によるとHotz変法のみの場合は76%で、内眥形成術を組み合わせると98.6%まで上昇します。
術前後の6つのポイント
傷の状態や術後の経過には個人差がありますので、私としっかり相談の上で手術を決定してください。
手術を希望される方は、手術日時を決定します。 その後はスタッフから手術前後についての説明があり、必要な方は採血検査を行います。
手術1~2週間前に再度受診していただき、状態の変化がないかを確認をします。また、その際に手術の説明も再度しっかり行います。 初診時から術前診察までの間に出てきた疑問点に関しては、その際私にお尋ねください。
いかがでしたでしょうか? 患者様の年齢や状況により、診察の流れやお伝えする内容が若干異なる場合がございますので、ご不明点がございましたらお気軽にご相談ください。
院長 勝村宇博