今回は、眼瞼下垂の手…
眼瞼下垂の手術後って、どれくらい腫れるの?
はじめに
「手術のあとは、まぶたがどのくらい腫れますか?」
「二重の埋没法って本当に腫れないんですか?」
まぶたの手術をご検討中の方から、こうしたご質問をよくいただきます。
当院で行っている手術の中でも特に多いのが、「眼瞼下垂(がんけんかすい)」と「二重手術」。
今回は、その中でも眼瞼下垂の手術後にどれくらい腫れるのかについて、できるだけわかりやすくご説明します。
眼瞼下垂の手術後は、どれくらい腫れるの?
眼瞼下垂とは、まぶたを持ち上げる筋肉がゆるんでしまい、まぶたが下がる状態のことです。
手術では、ゆるんだ筋肉を元の位置に戻して、しっかりと目を開けられるようにします。
ただし、手術をすると体はどうしても反応して「腫れ」が出てしまいます。
これはどんな方でも起こる、ごく自然な反応です。
腫れの目安としては以下のような経過になります
時期 | 腫れの様子 | よくある感覚 |
---|---|---|
手術後1~3日 | 腫れのピーク | 目が重たい、まぶたがパンパンする |
4~7日目 | 腫れが半分くらいに落ち着いてくる | 内出血が黄色っぽくなる |
2週間後 | さらに腫れが引く | メイクである程度カバーできる |
1~3か月後 | 少しだけむくみが残ることも | 朝にまぶたが少し厚く感じる |
6か月後 | 完全に自然な状態に戻る | 触った感じも元通りに |
※あくまで目安です。個人差はありますが、多くの方がこのような経過をたどります。
また、高血圧や喫煙、アトピー体質がある方などでは、腫れが長引くこともあります。術前にしっかりご説明しますのでご安心ください。
腫れをできるだけ抑えるために
腫れを抑えるには、「体にできるだけ負担をかけないこと」と「手術中の出血をしっかり止めること」が大切です。
当院では、負担を少なくしつつ、しっかり効果のある手術を目指して、以下のような工夫をしています。
手術中の工夫
- 顕微鏡を使って繊細に手術
- 炭酸ガスレーザーや高周波メスを使って、出血を最小限に
- まぶたに必要以上の刺激を与えない
手術後のケア
手術のあと、ご自宅でしていただきたいケアをまとめた「チェックリスト」をお渡ししています。
チェック項目 | めやす期間 | |
---|---|---|
寝るときは枕を1つ追加して、頭を少し高くする | 2日間 | |
入浴はシャワーのみ | 2日間 | |
お薬の軟膏を、朝と夜にまぶたにぬる | 約1カ月 | |
コンタクトの使用 | 約3週間後から | |
激しい運動やサウナ | 1週間後から少しずつ |
腫れが少なく、仕上がりもきれいにするために
当院では、できるだけ腫れを抑え、自然なまぶたになるように、以下のような取り組みをしています。
- すべての手術を院長が担当(年間1800件前後)
- 手術を録画・見直し、毎回の技術を改善
- 時間短縮=手抜きではなく、ムダのない安全な手術を
手術当日も安心の環境
腫れている顔を人に見られたくない…という方もいらっしゃいます。
当院では、診察室と手術室が階で分かれているため、他の患者さんと顔を合わせることがほとんどありません。
さらに、手術後に休んでいただく半個室のリカバリースペースも設置しています。
「思ったより気にならなかった」と言っていただくことが多いです。
まとめ
いかがでしたか?
まぶたの手術後は、誰でも多少の腫れは出ますが、きちんとした手術とケアを行えば、腫れは短期間で落ち着きます。
不安なことや気になることがあれば、遠慮なくご相談ください。
私自身が責任を持ってカウンセリングから手術・アフターケアまで担当いたします。
「目をしっかり開けたい」「まぶたの重さをなんとかしたい」と感じている方は、まずはお気軽にご来院ください。
院長 勝村宇博
- 記事監修
- 院長 勝村宇博
- 当院は、私の専門分野であるまぶた(目もと)の手術や涙(ドライアイ、涙道閉塞)の治療を専門とした眼瞼下垂(がんけんかすい)や目もとの審美手術を中心に診療を行っています。 様々な学会に所属し、機能面と審美面両面とも妥協せずに治療を行っております。 また、レーザー治療など新しい治療も取り入れております。