今回は、眼瞼下垂の手…
眼瞼下垂の手術 保険適用されるおすすめのクリニックはどこ? ~名医の探し方~
眼瞼下垂の手術料金
眼瞼下垂の手術料金の比較です。
- 保険診療
- 約15,000円(1割負担の場合)
- 自費診療
- ●0万円〜
眼瞼下垂の保険診療と自費診療の差異について
自費診療の値段は、美容外科の値段設定です。
自費診療の場合は、もちろんクリニックにより値段が変わりますのであくまで一例です。
さて、この値段の差は何なのでしょうか?
美容外科の方が技術が高く、きれいに仕上げてくれるから?
一言でいうと、
「術式に差は全くありません」。
かつむらアイプラストクリニックの眼瞼下垂の保険診療
私は2年間修業をさせていただいた後、まぶた(目もと)、涙道分野(眼形成)を専門として日々診療にあたっております。
開院からもうすぐ4年が経ち、まぶたの手術件数は年間1,800件前後にまで達しました。今までの総手術件数は、10000件弱位でしょうか。
そのうち約9割は保険、自費診療は約1割です。
手術件数が多ければ多いほど、術者としての技術は確実に向上します。自費手術のみを行っている医師が、私が執刀しているような件数を執刀することは現実的に困難です。私は、「保険での経験が自費手術に生き、自費で磨いたセンスが保険にも還元される」そんな循環の中で技術と美しさを高めてきました。
つまり、どの手術でも手を抜くことなく、目の前の一人ひとりに対して全力で臨む。
その積み重ねが、現在の結果につながっているのだと思っています。
また、「仕上がりの美しさ」を追求したいと考え、眼科専門医を取得した後にご縁をいただいたこともあり、「美容外科学会(JSAPS)」と「美容皮膚科学会」にも入会させていただいております。毎年学会にも出席し、発表もたまに行い知識をアップデートさせています。
そのうえで、保険が適用される状態の患者さんに対しては、保険で手術しております(保険が適用できない状態の方に関しては、すべて自費手術になります)。
なぜならば、「見た目だけでなく機能も改善させる眼瞼下垂治療は、経済状況に関係なく高いレベルの手術を受けてもらいたい」と考えているからです。
私は医師の息子ではありません。大学も公立医科大学を卒業しております。
決して裕福な家庭ではなく、松本人志さんが作詞した「チキンライス」の
「子供の頃たまに家族で外食
いつも頼んでいたのはチキンライス
豪華なもの頼めば二度と連れてきては
もらえないような気がして」
という歌詞が心に刺さります。
そんな育ちなので、保険が適用できる方に対しての手術は、保険で対応しております。(なんども書きますが、保険が適用できない方に関しては、すべて自費での手術になります)。
「保険診療での手術は見た目をきれいに仕上げてくれない」
という考えは捨ててください。
少なくとも私は、全ての手術で自分の持てる限りの技術をすべて注ぎ込んでいます。
まぶたの開き具合、左右差、まぶたのアーチ、二重の広さ、まつ毛の立ち具合、全てにおいて妥協はありません。
痛みを最小限にするための工夫、きれいな仕上がりを作るための道具にももちろんこだわっております。
手術後の患者さんの笑顔を見ることが、私の人生の目的になっています。
自分の技術でそのような患者さんが今よりも増えることを目標に、日々精進しております。
保険適用の判断基準は?
眼瞼下垂が保険適用となるかどうかは、「見た目」だけでなく、日常生活への支障があるかが判断のポイントです。「視野が狭い」「まぶたが重くて疲れる」「眼精疲労や肩こりが続く」といった症状があれば、保険診療の対象となる場合もあります。
また、MRD-1(瞳孔中心から上まぶたまでの距離)が2mm以下である場合、医学的に機能障害ありと判断され、視野検査などとあわせて保険適用となることが多いです¹。
「保険診療=仕上がりが雑」ではありません
保険診療と自費診療では、「施術の質が違う」と思われがちですが、実際には術式(例:挙筋前転術や腱膜前転術)に大きな違いはありません²。
国内外の研究でも、仕上がりや患者満足度に明確な差はないという報告があります³。保険診療であっても、患者さんの状態に応じた丁寧な術前評価と、術者の技術力があれば、十分に満足のいく仕上がりが期待できます。
名医の探し方のヒント
眼瞼下垂手術を任せるなら、次のような点に注目してみてください。
- 年間の手術実績が多い
- 眼科専門医であり、美容外科学会や形成外科学会にも所属している
- MRD-1や視野検査を行うなど、保険診療の適応を適切に判断している
- 術後写真などを開示している
- 再手術や合併症対応の体制が整っている
術後の経過と注意点
手術後は3日目をピークに腫れが出ることが多いですが抜糸は術後5〜7日目に行い、その後からメイク可能となるケースもあります⁴。ただ、腫れは数週間~数カ月残ることもあります。
ご不明な点がございましたら、ご相談にお越しください。
参考文献一覧
- 1. 日本形成外科学会『眼瞼下垂の診断と治療指針(第2版)』2020年
- 2. Kakizaki H, et al. Surgical anatomy of the levator aponeurosis. J Plast Reconstr Aesthet Surg. 2005.
- 3. Sadek H, et al. Patient satisfaction following ptosis surgery. Ophthalmic Plast Reconstr Surg. 2021.
- 4. 厚生労働省『日帰り手術に関する実態調査報告書』2022年
院長 勝村宇博
- 記事監修
- 院長 勝村宇博
- 当院は、私の専門分野であるまぶた(目もと)の手術や涙(ドライアイ、涙道閉塞)の治療を専門とした眼瞼下垂(がんけんかすい)や目もとの審美手術を中心に診療を行っています。 様々な学会に所属し、機能面と審美面両面とも妥協せずに治療を行っております。 また、レーザー治療など新しい治療も取り入れております。