待ち時間について 当…
まぶたの専門医師が伝える「眼瞼下垂の手術を受けて後悔しない医師の選び方」
「かつむらアイプラストクリニック」は 2021年9月1日に開院し、4年が経過しました。当院は時間予約ですが、2時間近くお待ちいただく場合もあります。なるべく待ち時間が少なくなるよう「医療クラーク」などのシステムを導入しておりますが、「待ち時間ゼロ」になることはないと思います。

それは、「手術や診察のクオリティを維持する」ためです。ここで、少しばかり当院のシステムをご紹介いたします。当院は4Fと5Fに分かれており、4Fは「診察スペース」、5Fは「手術・施術スペース」となっております。そして、当院の診療スケジュールは「午前:外来、午後:手術」となっております。
効率だけ考えれば「他の医師を雇い、午前中手術、午後外来をしてもらうことで、売上げ的にも潤う」のですが、当院は代診をたてることはせず、すべて院長である私一人で「手術・診察」を行っております。

なぜ効率を下げてまで「クオリティ」を最優先にしているのでしょうか。それは、「手術を受けない方が良かった」と後悔してもらいたくないからです。
目次
眼瞼下垂の手術を受けて後悔している?
当院には、他クリニックで手術を受けたものの納得できず、修正を希望されて来院される方が少なくありません。その多くは、来院された時点では手術を受けたことを後悔しています。
私が修正手術をしている時に、前回手術の問題点が浮かび上がってきます。問題点は以下のことが多いです。
- デザインが良くない
- 術式が良くない
- 重瞼(二重)の作成方法が良くない
日々の診療で患者様のお悩みと向き合っていると、「まずは手軽な埋没法で」と安易に手術を選び、結果として眼瞼下垂を悪化させて後悔しているケースに数多く遭遇します。まずは、なぜ「手軽」とされる選択が後悔を招くのか、その医学的なリスクからお伝えします。
二重埋没法で眼瞼下垂が悪化する理由
結論から申し上げますと、二重埋没法によって眼瞼下垂が悪化し、目が開きにくくなるケースは医学的に見て明らかに存在します。

埋没法が筋肉の動きを阻害するメカニズム
埋没法は、まぶたの皮膚とその奥にある瞼板や挙筋を糸で縛り付ける手術です。糸を強く結びすぎたり、不適切な位置に糸を通したりすると、まぶたを開ける筋肉(眼瞼挙筋やミュラー筋)が機械的に締め付けられ、スムーズな動きが阻害されます。1)
結果として、二重の線はついたものの、目の開き自体は悪くなってしまうのです。
特に注意が必要なのが、もともと軽度の眼瞼下垂がある方です。埋没法の糸による重みや組織への圧迫が加わると、それが「最後の一押し」となり、術後に「黒目が隠れて眠そうな目になった」という症状が出現します。これは手術が原因で生じる、いわば「医原性の眼瞼下垂」と言える状態です。1)
眼瞼下垂が悪化する以外の二重埋没法のデメリット
眼瞼下垂の悪化リスクに加え、埋没法には構造上避けられない重大なデメリットが存在します。多くのクリニックが「手軽さ」というメリットばかりを強調する中、当院では患者様の長期的な利益と目の健康を守るため、以下の「4つの理由」から埋没法をおすすめしておりません。
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1「腫れない」とは限らない

「〇〇式埋没法なら腫れません」「直後からメイク可能」といった広告をよく見かけますが、これは医学的に誠実な表現ではありません。埋没法は、まぶたの裏側から針を通す際、内部の血管を直接見て確認することができない「盲目的操作(ブラインド操作)」の手術です。どんなに熟練した医師であっても、皮膚の下にある血管を100%避けて針を通すことは不可能です。運悪く針が太い血管に当たれば、強い内出血や腫れが生じます。「埋没法=腫れない」というのは、あくまで運が良かった場合の結果論に過ぎないのです。
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2長持ちしない可能性が少なくない(ラインの消失)

埋没法で作った二重ラインは、一生モノではありません。人間のまばたきは1日に約2万回も行われます。埋没法の糸は、点で組織を留めているだけですので、日々のまばたきによって糸に力が集中し続けます。その結果、徐々に糸が組織を切り裂くように緩んだり(チーズワイヤリング現象)、糸そのものが切れたりして、数年以内に二重のラインが薄くなる、あるいは完全に消失してしまう可能性が高いのです。2)二重が永続的に維持されるためには、組織同士の面での「癒着(瘢痕)」が必要ですが、埋没法ではこの癒着がわずかしか形成されないため、構造的に後戻りしやすい宿命にあります。
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3「元に戻せる」は期間限定の幻想
「気に入らなければ糸を取れば元に戻せる」という点(可逆性)が埋没法の最大のメリットとして語られますが、これには重大な注釈がつきます。手術から時間が経過すると、糸の周りに癒着やしこり(肉芽腫)が形成されたり、糸自体が組織の奥深くに埋まり込んでしまったりします。こうなると、抜糸をしようとしても糸が見つからない、あるいは糸を取り除くために周囲の組織を大きく傷つけなければならないという事態に陥ります。無理な抜糸操作はまぶたの組織を破壊し、新たな癒着や引きつれを作る原因になります。「いつでも簡単に元通り」というのは幻想であり、一度入れた糸の影響は、少なからずまぶたに残るとお考えください。
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4眼球を傷つけるリスクがある(最も重大な懸念)

まぶた専門の医師として、私が最も危惧し、埋没法を行わない最大の理由がこれです。埋没法は、まぶたの裏側(結膜側)に糸を通し、結び目を埋め込む手術です。術直後は糸が粘膜の中に隠れていても、長年のまばたきによる摩擦や経年変化によって、糸が徐々に表面に露出してくることがあります。

露出した糸は、まばたきのたびに硬い釣り糸のような状態で角膜(黒目)をこすり続けます。これにより、角膜に無数の傷(角膜上皮障害)がついたり、痛みやゴロゴロ感、充血、最悪の場合は角膜潰瘍による視力低下を引き起こしたりするリスクがあります。

美容のために行った手術で、一生の視機能に関わる角膜を傷つけてしまっては本末転倒です。実際、埋没法後に目の違和感や痛みを訴えて抜糸手術が必要になるケースは、医学論文でも多数報告されています。3)
こうした「手軽さ」を優先した結果としての後悔を避けるためには、どのような視点でクリニックや医師を選ぶべきなのでしょうか。
眼瞼下垂の手術を受けて後悔しないための「医師の選び方」
どのクリニックで受けるにしても、「受けてよかった」と思える手術を受けるには、「担当医師選び」に尽きると思います。手術を受ける皆様の一人一人の人生が全く違うように、医師のキャリア、技術力、知識、意欲などもそれぞれ全く違います。良い担当医師をどのように探すかが一番大事です。
質の高い手術を受けることができれば、患者様の生活の質(QOL)は大きく向上します。実際、眼瞼下垂を手術でしっかり矯正すると視野が広がり、細かな作業や高い所の物を取る動作、テレビ視聴や読書など日常生活の様々な場面で「見えづらさ」が改善したとする研究報告があります。4)
また、まぶたが十分に開くことで額の筋緊張が和らぎ、眉を持ち上げようとする負担が減る結果、肩こりや頭痛の軽減につながるケースも報告されています。5)
こうした機能面・生活面のメリットは、「手術を受けてよかった」と感じられる最大のポイントと言えるでしょう。

手術後の後悔の原因
私が修正手術をしている時に浮かび上がってくる問題点は、「デザインが良くない」「術式が良くない」「重瞼(二重)の作成方法が良くない」といったことがほとんどです。これらは、担当医師の経験や知識、そして意欲の不足が原因であると言わざるを得ません。また、手術後には左右差やドライアイ(目の乾燥感)といった症状が生じることもあります。ある調査では眼瞼下垂手術の約8.7%で追加の修正手術が行われており、その主因は挙上不足や過矯正でした。3)
良い担当医師を探すポイント
「受けてよかった」と思える手術を受けるには、「担当医師選び」に尽きます。チェーン展開による「スケールメリット(料金の安さや広告の多さ)」に惑わされず、以下の違いを理解することが重要です。
| メリット | デメリット | |
|---|---|---|
| チェーンクリニック |
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| 個人クリニック |
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どの医師が執刀し、どの程度の専門性を持っているのかをしっかり確認してください。
眼瞼下垂の悪化を避けるなら、根本的な「眼瞼下垂手術」を
もしあなたが、「眠そうな目をパッチリさせたい」「黒目を大きく見せたい」と望んでいるなら、安易な埋没法ではなく、根本的な解決策である「眼瞼下垂手術(挙筋前転法など)」を検討すべきです。

根本的な「眼瞼下垂手術」のメリット
眼瞼下垂手術は、力が伝わらなくなった筋肉を解剖学的に正しい位置に固定し直すことで、目の開きそのものを改善します。目の開きが良くなると、額の筋肉を使う癖がなくなり、おでこのシワが改善したり、頭痛や肩こりが軽減されたりといった、機能面・整容面双方での大きなメリットが期待できます。1)

しっかり切開して眼瞼下垂手術を行う
最も確実で推奨される対処法は、抜糸と同時に、あるいは時期を改めて、切開による眼瞼下垂手術を行うことです。
切開を行い、内部で絡みついた糸や癒着を丁寧に解除した上で、挙筋腱膜を正しい位置に再固定します。これにより、医原性の要素を取り除きつつ、本来の目の開きを取り戻すことができます。修正手術は初回手術よりも難易度が高くなりますが、まぶたの構造を熟知したまぶた専門の医師であれば、機能的にも審美的にも満足のいく結果を得られる可能性が高まります。
眼瞼下垂手術をするならかつむらアイプラストクリニックへ
当院、かつむらアイプラストクリニックでは、まぶた専門医としての「機能の診断」と、目元の手術に特化した「デザインの技術」を高度に融合させた手術を行っています。
私はまぶた専門の医師としてのバックグラウンドを持ち、眼球やまぶたの解剖を熟知しています。「まぶた」は単なる皮膚ではなく、眼球を守る大切な器官です。ただ二重にするだけでなく、角膜への影響や涙の量、瞬きの機能までトータルで考慮した上で、お一人おひとりに最適な術式(主に切開法や眼瞼下垂手術)を提案させていただきます。
当院が埋没法を行わないのは、技術がないからではありません。「患者様の10年後、20年後の目の健康まで責任を持ちたい」という強い信念があるからです。

当院は医師一人ですべての診察、手術を担当します。
当院は、患者様に「手術を受けてよかった」と思ってもらいたい、後悔してもらいたくないので、私がすべての診察や手術を担当します。
鼻の審美手術などは行えませんが、専門である「まぶた・涙道」に関しては年間1000件ペースで手術を行っております。適用させられるものは保険で、させられないものは自費で手術をおこなっております。ご相談も含め、手術を検討されている方は一度ぜひ来院ください。
まとめ
二重埋没法は手軽な反面、眼瞼下垂を悪化させるリスクや、角膜損傷という重大なリスクを含んでいます。まぶたの手術は、一生のお付き合いになる大切な顔の一部を扱うものです。「安さ」や「手軽さ」だけで選ばず、長期的な視点で、機能と美しさを両立できる安全な手術を選んでいただければと思います。
まぶたの重さ、眠そうな目、二重の悩みがあれば、ぜひ一度、まぶた専門の医師である私にご相談ください。
参考文献
- 1. Finsterer, J. (2003). Ptosis: causes, presentation, and management. Aesthetic Plastic Surgery, 27(3), 193-204.
(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/12925861/)- 2. Shirakabe, Y., et al. (1985). The double-eyelid operation in Japan: its evolution as related to cultural changes. Annals of Plastic Surgery, 15(3), 224-241.
(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/3909898/)- 3. Mizuno, T. (2016). Treatment of Suture-related Complications of Buried-suture Double-eyelid Blepharoplasty in Asians. Plastic and Reconstructive Surgery Global Open, 4(8), e838.
(https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC5010330/)- 4. Richards HS, Jenkinson E, White P, Harrad RA. Patient reported psychosocial functioning following successful ptosis surgery. Eye (Lond). 2022;36(8):1651–1655.
- 5. Bahceci I, Simsek I. Association of upper eyelid ptosis repair and blepharoplasty with headache-related quality of life. JAMA Facial Plast Surg. 2017;19(4):293–297.
- 記事監修
- 院長 勝村宇博

院長 勝村宇博
- 当院は、私の専門分野であるまぶた(目もと)の手術や涙(ドライアイ、涙道閉塞)の治療を専門とした眼瞼下垂(がんけんかすい)や目もとの審美手術を中心に診療を行っています。 様々な学会に所属し、機能面と審美面両面とも妥協せずに治療を行っております。 また、レーザー治療など新しい治療も取り入れております。
