まぶたが腫れる原因は数多くありますが、外来を受診される方の9割以上は「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」や「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」、「マイボーム腺炎」といった、まぶたの縁にある油の出口(マイボーム腺)の詰まりや感染によるものです。特に40歳以下(乳幼児・小児を含む)の「まぶたのできもの」のほとんどは霰粒腫です。
まぶたの縁には「マイボーム腺」という油を分泌する腺が上下あわせて数十本並び、この油が涙の蒸発を防いでいます。出口が詰まると油がまぶたの中にたまって塊(しこり)になり、周囲に炎症が起こります。これが霰粒腫です。詰まった腺に細菌が感染すると、赤く腫れて痛む麦粒腫(ものもらい)になります。

このほかに、アレルギーや薬剤によるむくみ、感染の広がり(蜂窩織炎)、涙の通り道の炎症、脂肪のふくらみ、腫瘍など、仕組みの異なる原因があります。「急に腫れたか、徐々に腫れたか」「痛みがあるか」「部分的か、まぶた全体か」が見分けの手がかりになります。



