眼瞼下垂の手術料金 …
眼瞼下垂の手術とは? 手術を検討している人に必ず伝える術前後のポイント
今回は、眼瞼下垂の手術を検討している患者さんに必ずお伝えする術前後のポイント6つをお話しします。
眼瞼下垂の手術とは?
① 手術の所要時間
手術の所要時間は60~80分。たるんだまぶたの筋肉を縫い縮めてまぶたをしっかりと上げ、たるんだまぶたの皮膚がかぶさってこないよう二重をしっかりと作ります。
② 術翌日から洗顔、洗髪、シャワー浴が可能
顔は血流が豊富なので感染に強いですし、データ上も、消毒液を使用するより水道水で洗い流す方が傷をきれいに保てるということが分かっていますので、翌日からは通常通り泡立ててやさしく洗顔していただく方が傷のためにも良いです。
③ 術後は患部をしっかり冷やす
術後2日間は患部をしっかり冷やします。まぶたの皮膚は体の中で一番薄く術後は傷を治そうと様々な変化が起きるため、術後2日間は一番腫れる時期になります。その間はしっかりと患部をしっかりと冷やし、腫れないよう努めてください。また、この間(かん)は、激しい運動や湯船につかるなど体を温める様なことをすると腫れが強くなりますので控えてください。術後の腫れですが、腫れは1週間で6割、2週間で9割くらい改善します。そして残りの1割は約2か月かけて徐々に落ち着いていきます。
④ 微調整をする場合がある
術後2週間以内に微調整をする場合があります。人間はまばたきを一日約2万回も行っており、まぶたは動きが非常に多い部分です。
手術中は左右差が無いようしっかりと調整しますが、まばたきをしているうちに左右差が出てくることがあります。私の場合ですと10人に1人くらいの割合です。
左右差が気にならなければ調整する必要はありませんが、左右差が気になる場合は術後2週間以内に調整をした方がよい場合があります。
なぜ2週間以内かといいますと、良い意味でも悪い意味でも手術して縫い合わせた部分が癒着していないため、非常に調整しやすいしきれいな結果が出やすいためです。術後2週間を超えてくると傷口が癒着してくるために微調整が非常にしづらく良い結果が出づらいため、こういった場合は傷が落ち着く術後6か月以降に微調整をすることをお勧めしています。
⑤ 術後の注意について
術後のコンタクト、目もとのメイクは術後3週間は控えてください。手術の傷がくっつくには約2週間必要です。手術は針と糸で切った部分を縫い合わせて形を作るのですが、傷がくっつききる前にまぶたを強くこすると縫い合わせた糸がゆるみまぶたの形に左右差が出る場合があります。
そのため、コンタクトレンズやアイライン、アイシャドーなど目もとのメイクに関しては傷がくっつく術後3週間以降から使用してください。
⑥ 術後の定期健診について
術後1、3,6か月での受診をお願いいたします。手術時の傷は術後3カ月で一度固くなり、その後3カ月かけて柔らかくなっていきます。つまり術後6か月で一通り落ち着くことになります。すべての手術に対して自分のベストを尽くすため、術後のケアもしっかりとさせてください。
いかがでしたでしょうか?
今回は、眼瞼下垂の手術を検討している患者さんに必ずお伝えする術前後のポイント6つをお話しいたしました。
しかし、患者さんによってお伝えする内容は若干違う場合がありますので、一度受診していただくことをお勧めしております。
院長 勝村宇博
- 記事監修
- 院長 勝村宇博
- 当院は、私の専門分野であるまぶた(目もと)の手術や涙(ドライアイ、涙道閉塞)の治療を専門とした眼瞼下垂(がんけんかすい)や目もとの審美手術を中心に診療を行っています。 様々な学会に所属し、機能面と審美面両面とも妥協せずに治療を行っております。 また、レーザー治療など新しい治療も取り入れております。