脳疾患や神経疾患、内科疾患など他科に原因がある場合は原因の治療が優先されますし、もちろん保険が適用されます。
他科の疾患がない眼瞼下垂や眼瞼皮膚弛緩症は伸びたゴム紐と同じ状態で、ハリを戻すにはゴム紐を切って短くし縫い合わせる(手術)必要があります。
費用に関してですが、「機能的に支障が出ている(上方の視野が狭い、まぶたが開けづらい、まぶたが重い)」場合は保険が適用されます。一方、「機能的には支障がないものの見た目に気になる」場合は自費での治療になります。
眼瞼下垂
眼瞼下垂
最終更新日:2024/02/22
このページは、眼瞼下垂に関する情報を提供しています。眼瞼下垂とは、まぶたを上げる筋肉が徐々に緩んでまぶたが下がる状態を指し、視野が狭くなるなどの問題を引き起こします。初期段階では二重の幅が広がり、進行するとまぶたが黒目にかかり、最終的には黒目が半分以上隠れるようになります。加齢、コンタクトレンズの使用、生活習慣病、一重まぶたが主な原因です。眼瞼下垂には先天性と後天性の2種類があり、治療方法は症状の程度に応じて異なります。まぶたの役割、受診のタイミング、眼瞼下垂の種類、原因、検査・診断方法、予防法、治療について詳しく説明しています。
脳疾患や神経疾患、内科疾患など他科に原因がある場合は原因の治療が優先されますし、もちろん保険が適用されます。
他科の疾患がない眼瞼下垂や眼瞼皮膚弛緩症は伸びたゴム紐と同じ状態で、ハリを戻すにはゴム紐を切って短くし縫い合わせる(手術)必要があります。
費用に関してですが、「機能的に支障が出ている(上方の視野が狭い、まぶたが開けづらい、まぶたが重い)」場合は保険が適用されます。一方、「機能的には支障がないものの見た目に気になる」場合は自費での治療になります。
眼瞼下垂の種類により原因は様々ですが、最も多いのは「加齢」によりまぶたを上げる筋肉がうまく働かなくなることです。
しかし、それだけではなく、先天的に筋肉がうまく働かない「先天性眼瞼下垂(せんてんせいがんけんかすい)」や脳腫瘍(のうしゅよう)や脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)などの脳疾患、顔面神経麻痺などの神経疾患、重症筋無力症(じゅうしょうきんむりょくしょう)などの全身疾患でも眼瞼下垂をきたすことがあります。
眼瞼下垂とは、まぶたを上げる筋肉である挙筋腱膜やミュラー筋が、ゴム紐のように徐々に緩みまぶたが下がった状態をいいます。
使うほど弛んでいくのはマスクのゴムひもに似ています。眼瞼下垂がない場合、まぶたがしっかりと開いて茶目が完全に露出しますので広い視野を得ることができます。
眼瞼下垂の初期では、まぶたが下がり、二重幅が広がります。中期では、まぶたが黒目にかかるようになり、二重幅がさらに広がります。
そして、下がった瞼をしっかりと上げるためにおでこに力を入れるので、おでこにはシワが寄ります。また、おでこの筋肉に引っ張られて眉毛があがります。
後期になると、黒目はまぶたで半分以上隠れるようになります。
黒目の中心から上まぶたの距離の目安ですが、正常の場合は約4ミリメートル、初期の場合は2~4ミリメートル、中期の場合は2ミリメートル以下になります。
まぶたを上げる筋肉の働きは十分であるものの、皮膚がたるむことで「まぶた」が下がる病気を眼瞼皮膚弛緩症といいます。
まぶたを閉じる筋肉である「眼輪筋」が自分の意思とは無関係に収縮し、勝手にまぶたが閉じる病気です。
まぶたが下がるため、眼瞼下垂と間違って診断されることもあります。
術式 |
挙筋前転術 (少量の脂肪切除も行っています) |
手術時間 | 約80分 |
金額 | 約50,000円(保険適用、3割負担時) |
リスク・副作用 | 再発、術後出血、再手術 |
術式 |
眼瞼下垂手術(挙筋短縮術) +真皮脂肪移植 |
手術時間 | 約3時間 |
金額 | 550.000円(税込) |
リスクや副作用 | 再発、兎眼、出血、再手術 |
術式 | 挙筋前転術 |
手術時間 | 約70分 |
金額 | 約50,000円(保険適用 3割負担時) |
リスクや副作用 |
再発、術後出血、再手術 |
術式 | 挙筋前転(他院修正) |
手術時間 | 約70分 |
金額 |
約50,000円 (保険適用、3割負担時) |
リスク・副作用 | 再手術・術後腫脹・変形 |
術式 | 挙筋短縮術(他院修正) |
手術時間 | 約65分 |
金額 |
約50,000円 (保険適用、3割負担時) |
リスク・副作用 | 再手術・術後腫脹・変形 |
術式 | 挙筋短縮術 |
手術時間 | 約60分 |
金額 |
約50,000円 (保険適用、3割負担時) |
リスク・副作用 |
再手術・術後腫脹・変形 |
術式 | 挙筋短縮術 |
手術時間 | 約60分 |
金額 |
約50,000円 (保険適用、 3割負担時) |
リスク・ 副作用 |
再手術・ 術後腫脹・変形 |
01) Prevalence and risk factors of childhood blepharoptosis in Koreans: the Korea National Health and Nutrition Examination Survey. Cho BJ et al..Eye (Lond). 2020 Sep;34(9):1585-159
02) revalence and associated factors of blepharoptosis in Korean adult population: The Korea National Health and Nutrition Examination Survey 2008-2011. Kim MH, et al. SW.Eye (Lond). 2017 Jun;31(6):940-946