今回は、眼瞼下垂の手…
すっきりさせるための「まぶたの脂肪取り」。効果がある?
- 2021年9月18日
- まぶた(瞼)
私がまぶたや涙という分野を専門として約8年が経過しました。
この8年間、専門分野に関して「飽きた」ことは一度もありません。
むしろ、勉強すればするほど奥の深さを知り「もっと勉強しなきゃ」と思います。
自分のルーティーンである「起床後1時間半の勉強」だけでも十分な勉強ができない事すらあります。
まぶたの脂肪について
なぜまぶたは奥が深いのか?
それは「機能と見た目を融合させる必要がある」からだと思います。
例えば、まぶたの中には脂肪が入っています。
この脂肪は1種類ではなく2種類あります。
一つは「ROOF」といい、外からの刺激に対するクッションの役割をしてくれます。
もう一つは「眼窩脂肪」といいますが、これはまぶたを開ける筋肉が滑らかに動くよう潤滑油の役割をしてくれています。
つまり、これらの脂肪はまぶたにとって超重要なものであるのですが、同時にこれらの脂肪量がまぶたの見た目に直結し「腫れぼったいまぶた」や「くぼんだまぶた」という印象を相手に与えます。
まぶたの手術について
これら機能と見た目を融合していくのが「まぶたの手術」です。
ですから、腫れぼったいまぶたの場合は手術をする際に脂肪量を適量減らし、くぼんだまぶたの場合は脂肪量を適量増やす。そして、脂肪がまぶたの動きを妨げないよう細かい調整をする。そして、一切の妥協をせずに手術を改良していく。
こういった作業を毎日繰り返しているので、毎日まぶたの奥深さを実感しています。
美容クリニックで行われている「埋没法の時に一緒に脂肪を取ります」という方法だと、眼窩脂肪は取れますがROOFは取れません。
眼窩脂肪が多い方というのはROOFが厚い場合が多く、眼窩脂肪だけ取っても見た目があまり変わらないことも頻繁にあります。
そのため、きれいなまぶたに仕上げるには皮膚をしっかりと切開する眼瞼下垂や切開法重瞼(二重)術の時に一緒に脂肪を取るのが良いのです。
また、当院では眼球の診察もいたしますので安全ですし、全例顕微鏡を使用して手術いたしますので術後の腫れも最小限に抑えることが可能です。
院長 勝村宇博
- 記事監修
- 院長 勝村宇博
- 当院は、私の専門分野であるまぶた(目もと)の手術や涙(ドライアイ、涙道閉塞)の治療を専門とした眼瞼下垂(がんけんかすい)や目もとの審美手術を中心に診療を行っています。 様々な学会に所属し、機能面と審美面両面とも妥協せずに治療を行っております。 また、レーザー治療など新しい治療も取り入れております。