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眼瞼下垂の手術、どの方法がいい?再発率の違いを徹底解説!
- 2025年3月26日
- 院長コラム
「目が開きにくい…」「視界が狭くなってきた…」
そんな症状に悩まされていませんか?
眼瞼下垂(がんけんかすい)は、まぶたを持ち上げる筋肉が弱くなり、目が十分に開かなくなる状態を指します。
進行すると、目の疲れや頭痛、肩こりの原因にもなり、手術での改善が必要になることがあります。
今回は、眼瞼下垂の手術方法である「挙筋腱膜前転術(LAA)」と「ミュラー筋タッキング(EMMT)」の再発率の違いについて、最新の研究をもとに詳しく解説します!
1. 眼瞼下垂の手術にはどんな種類があるの?
眼瞼下垂の手術には、いくつかの方法があります。
(1)挙筋腱膜前転術(LAA:Levator Aponeurosis Advancement)
まぶたを引き上げる「挙筋腱膜(きょきんけんまく)」を補強する手術です。
加齢などで伸びた腱膜を短縮し、まぶたを適切な高さに調整します。
メリット
- まぶたの開きが安定しやすい
- 術後の再発率が低い(4.2%)
- 皮膚のたるみも同時に調整できる
デメリット
- 手術時間がやや長い
- 繊細な調整が必要で、技術力が求められる
(2)ミュラー筋タッキング(EMMT:External Müller’s Muscle Tucking)
まぶたを持ち上げる「ミュラー筋」だけを短縮し、固定する手術です。
より短時間で手術が可能で、ミュラー筋が発達している人には効果的とされています。
メリット
- 手術時間が短い
- ダウンタイムが比較的少ない
デメリット
- 再発率が高め(15%)
- 重度の眼瞼下垂には向かない
- 皮膚のたるみを取り除くことができない
2. LAA(挙筋腱膜前転)とEMMT(ミュラー筋タッキング)の再発率比較
最新の研究によると、眼瞼下垂手術の再発率には大きな違いがあることがわかっています。
手術方法 | 再発率 | 再手術率 |
---|---|---|
挙筋腱膜前転術(LAA) | 4.2% | 2.0% |
ミュラー筋タッキング(EMMT) | 15% | 3.9% |
このデータから、LAAの方が再発率が低く、術後の安定性が高いことがわかります。
EMMTは手術時間が短いというメリットがありますが、長期的な効果を考えるとLAAの方が有利であることが示唆されています。
3. なぜ手術後に再発するのか?
眼瞼下垂の手術を受けても、まぶたが再び下がるケースがあります。
主な原因は以下の通りです。
(1)加齢による筋肉の衰え
眼瞼下垂の原因そのものが加齢である場合、手術後も時間の経過とともに再びまぶたが下がる可能性があります。
(2)腱膜やミュラー筋の性質
EMMTの再発率が高いのは、ミュラー筋の萎縮や、術後の癒着が少ないことが影響していると考えられています。
一方、LAAでは、腱膜をしっかり固定するため、再発率が低くなります。
(3)傷の治り方や組織の個人差
体質によっては、術後の傷の治りが遅く、まぶたの開きが不安定になることがあります。
また、手術後の腫れが長引くと、目の開きが戻るまで時間がかかることもあります。
4. どの手術が自分に合っているの?
「どの手術が最適なのか?」は、眼瞼下垂の程度やまぶたの状態によって変わります。
-
LAA(挙筋腱膜前転術)
が向いている人- しっかりとした効果を求める方
- 皮膚のたるみも同時に改善したい方
- 再発リスクを抑えたい方
-
EMMT
(ミュラー筋タッキング)
が向いている人- 軽度の眼瞼下垂で、短時間で手術を終えたい方
- まぶたの皮膚のたるみが少ない方
- なるべく腫れを抑えたい方
どちらの手術が適しているかは、眼科・形成外科の専門医による診察を受けることで判断できます。
5. まとめ
- 眼瞼下垂の手術には、LAA(挙筋腱膜前転)とEMMT(ミュラー筋タッキング)がある
- LAAの方が再発率が低く、長期的に安定した効果が期待できる(再発率4.2%)
- EMMTは短時間で手術できるが、再発率が高め(15%)
- どの手術が適しているかは、眼瞼下垂の程度によるため、専門医の診察が必要
かつむらアイプラストクリニックでは、眼瞼下垂手術の相談を受け付けています!
「最近、目の開きが悪い」「まぶたが下がってきた気がする」そんなお悩みがある方は、ぜひお気軽にご相談ください!
参考文献
Kenichi Kokubo et al: Comparison of postoperative recurrence rates between levator aponeurosis advancement and external Müller’s muscle tucking for acquired blepharoptosis.J Plast Reconstr Aesthet Surg. 2021 Nov;74(11):3094-3100.
院長 勝村宇博
- 記事監修
- 院長 勝村宇博
- 当院は、私の専門分野であるまぶた(目もと)の手術や涙(ドライアイ、涙道閉塞)の治療を専門とした眼瞼下垂(がんけんかすい)や目もとの審美手術を中心に診療を行っています。 様々な学会に所属し、機能面と審美面両面とも妥協せずに治療を行っております。 また、レーザー治療など新しい治療も取り入れております。