クリニック公式動画
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「涙があふれて困る」ことを「流涙症」といいます。そして、「流涙症」の原因の一つが、涙の通り道である「涙道」が詰まる病気「涙道閉塞」です。 「涙道閉塞」に対する治療は手術しかありません。
「涙道閉塞」に対する手術法は、大きく分けると2通り「涙管チューブ挿入術」と「涙嚢鼻腔吻合術」があります。 涙道閉塞と、その治療法である「涙嚢鼻腔吻合術・DCR」についてこの動画で説明しています。
患者様の年齢や状況により、お伝えする内容が若干異なる場合がございますので、手術を検討されている方は一度是非ご相談ください。
かつむらアイプラストクリニック、院長の勝村宇博です。
当院は浦和駅西口徒歩4分の『まぶたの手術と涙の治療』を専門とした眼科クリニックで、年間1500件前後の手術と日々向き合っております。また、まぶたのたるみに対するレーザー治療もおこなっております。
今回は、涙道閉塞についての簡単な説明と、その手術法の一つである、「涙嚢鼻腔吻合術、通称DCR」を受ける方に必ずお伝えする術前後の6つのポイントについてお話しします。
なお、もう一つの代表的な涙道閉塞手術方法、「涙管チューブ挿入術術後のポイント」については、もう一つの動画「涙管チューブ挿入術術前後のポイント」をご覧ください。
涙は、眉毛の後ろで産生され眼球の表面を経由してまぶたの縁にたまります。
そして、目頭から鼻へと通じる細い道があり、涙はここを通り鼻腔へ排泄されます。
つまり、涙は眉毛の後ろで産生され、鼻腔内へ排泄されています。
そして、涙道とは涙を鼻腔へ流す道の総称で、場所により様々な名前がついています。
涙道がつまる事を『涙道閉塞』と言います。
本来は鼻腔に抜ける涙が逆流し、目から涙や目やにがあふれ出ます。これらの症状は、点眼薬による治療では治すことができません。
涙道の詰まりが涙嚢の感染を引き起こし、涙嚢炎 となる事があります。放置しておくと悪化し非常にまれですが失明する場合もありますので、必要な方には手術をお勧めしております。
治療方法は大きく分けると2通り、涙管チューブ挿入術と涙嚢鼻腔吻合術があります。
本来の涙道が閉塞しているため、涙嚢と鼻腔の間に別の道、つまりバイパスを作成するのが涙道鼻腔吻合術、略してDCRです。涙管チューブ挿入術での改善が難しい場合に行われます。
DCRは鼻の中からバイパスを作成する「鼻内法」と、皮膚を切開してバイパスを作成する「鼻外法」があります。
鼻の中からバイパスを作成するため傷あとが残らない「鼻内法」はもちろんですが、顕微鏡で丁寧に皮膚を縫い合わせますので、「鼻外法」でも傷あとが目立つことはほとんどありません。
手術翌日まで眼帯をします。
片方の目だけで物を見るために距離感がつかみづらくなります。当日帰宅する際は自動車や自転車の運転は避け、なるべく付き添いの方と一緒に帰宅してください。
なお、2か月後のチューブ抜去後は自動車の運転、一人での帰宅も問題ありません。
手術翌日から洗顔、洗髪、シャワー浴が可能です。
止血のために鼻の中に詰めたガーゼを数日後に取るまでは、湯船につかる、運動するなど血流が良くなるようなことは控えてください。
鼻内法では翌日からメイクは問題ありませんが、鼻外法の場合は術後1週間での抜糸までは手術部位をこすることは控えてください。
2カ月間のチューブ留置中は、鼻を強くかむ、激しい運動、目頭を強くこする、などは控えてください。
ガーゼが取れた後でしたら、ジョギングなど軽い運動であれば問題ありません。
また、チューブが留置されている間は通り道を洗浄する必要がありますので、2~3週間ごとの通院をお願いいたします。遠方からお越しの方は、ご紹介いただいたクリニックへ通院していただくことも可能です。
2カ月後のチューブ抜去は5分以内には終わります。術後の眼帯なども必要ありません。
チューブ抜去後は、しばらく約1カ月ごとの通院をお願いいたします。
非常にまれではあるものの、術後再発する可能性があります。
当院では、術後のアフターケアにも力を入れており、患部が落ち着くまで、責任をもって診療させていただきます。
いかがでしたでしょうか?患者様の年齢や状況により、お伝えする内容が若干異なる場合がございますので、手術を検討されている方は、一度ぜひご相談ください。
院長 勝村宇博